「グリッツ(Grits)」という食べ物をご存知ですか?トウモロコシのお粥のような、アメリカの南部地方で定番の食べ物です。その正体や食べ方について写真と共に紹介します。
グリッツ(Grits)とは
グリッツ(Grits)とは、トウモロコシを挽いた粉を茹でたお粥のような食べ物です。アメリカの南部地方発祥の料理ですが、イタリアのポレンタ(Polenta)など、他の地域にも似たような料理があります。
グリッツ(Grits)という名前は、「粗食」を意味する古い英語「grytt」が由来とされています。アメリカ南部ジョージア州(GA)では、州の正式加工食品(official prepared food)にも認定されている名物料理です。
グリッツの食べ方
グリッツは、朝食としてたまごやベーコンと共に食べるスタイルが主流です。レストランで実際に出てきたものがこちら。見た目はまさにお粥。グリッツ自体は、お米のお粥と同様に味にクセが無いので、塩コショウやバターなどで味付けして食べます。(正直あまり魅力的には見えない(笑))
またグリッツを使った定番メニューとしては、「シュリンプ&グリッツ(Shrimp & Grits)」というが有名です。グリッツと一緒に、スパイシーなエビを合わせて食べます。写真は異なるレストランのシュリンプ&グリッツです。お店によってスタイルや味付けも様々です。
グリッツの調理方法
ここからは写真と共に調理方法を紹介します。インスタントグリッツもありますが、伝統的なグリッツは石挽き(stone ground)された粗目の粒が特徴です。インスタントとは大きく食感が異なります。今回使用したのは Carolina Plantation の石挽きグリッツです。
石挽きのグリッツはこのような粒状です。よく見るとトウモロコシの黄色や白色のツブツブが見てとれます。
基本の作り方は水で煮るという方法です。今回は最もシンプルな塩とバターの味付けにします。水の代わりに牛乳で煮る方法や、チーズをたっぷり入れる方法、はたまた果物やはちみつと共に甘くして食べる方法など、アレンジは多岐に渡ります。
今回の材料はこちら。全てを鍋に入れ、沸騰した後は弱火でコトコト1時間ほど煮込みます。
- 水 4+1/2 カップ
- グリッツ 1カップ
- 塩 小さじ1
- バター 大さじ1
調理前の様子がこちら。まだグリッツは水を吸っていません。
煮込みの最終段階がこちら。茹で上がったグリッツが5倍に膨らみ、全体的にトロトロになりました。
少し冷めると、グリッツが固まってきて、トロトロの時とは異なる食感になります。マッシュポテトのような柔らか食感の中に、プチプチと粒のアクセントがあります。この食感の違いを楽しめるのが、インスタントと伝統的な石挽きグリッツの大きな違いです。
お店に売っているグリッツ
筆者の住んでいるアメリカのジョージア州では一般的な食べ物なので、どのスーパーにもグリッツが置いてあります。上記で紹介したもののように、しっかり煮込む必要があるタイプから、お湯を注ぐだけ、もしくは電子レンジで温めるだけですぐ食べられるインスタントグリッツもあります。また味付けも、プレーン以外にバター味、チーズ味、ベーコン味など色々あります。
オートミールなどでもお馴染みの、「QUAKER」というメーカーのグリッツをよく目にします。こちらの「Old Fashioned」が煮込みが必要なタイプです。
まとめ
グリッツ(Grits)とは、アメリカ南部発祥のトウモロコシからできたお粥のような料理です。南部料理の定番として昔から食べられており、淡泊な味なのでアレンジは自由自在。伝統的なものからインスタントまであるので、ぜひ機会のある方は試してみてはいかがでしょうか。
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