Don't Fry Day「揚げない日」とは?| アメリカで日焼け予防を考える金曜日

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「Don't Fry Day」という言葉を聞いたことはありますか?直訳すると「揚げない日」ですが、こちらは日焼け対策、および皮膚がん予防を促進する金曜日に、名付けられた名称です。そんな「Don't Fry Day」について紹介します。

 

 

 

 

Don't Fry Dayとは

夏の遊びのイメージ

「Don't Fry Day」とは、アメリカの National Council on Skin Cancer Prevention(全国皮膚がん予防評議会、通称NCSCP)によって定められた、紫外線から肌を守り、皮膚がん予防を促進させるための日です。毎年、メモリアルデー(5月最終月曜日の祝日)の前の金曜日に設定されています。2023年は5月26日です。「Don't Fry Day」、日本語に直訳すると「揚げない日」となりますが、これは揚げ物を食べない日、という訳ではありません。肌を焼かない日(Don't fry)と金曜日(Friday)が掛け合わされた、造語になっています。

 

 

ビーチに置かれたパラソルのイメージ

この「Don't Fry Day」を定めたNational Council on Skin Cancer Prevention(全国皮膚がん予防評議会、通称NCSCP)は、1998年に設立された、皮膚がん予防を促進するコミュニティです。皮膚がん予防の情報やその重要性を発信しています。詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。

 

 

アメリカで5人に1人は皮膚がん発症

海と日差しのイメージ

アメリカで最も一般的ながんが「皮膚がん」です。アメリカ人の5人に1人が、生涯のうちに皮膚がんを発症すると言われています。統計的には、アメリカでは毎日約9500人が皮膚がんと診断され、1時間に2人以上が皮膚がんで亡くなっていることになります。

 

 

照りつける太陽のイメージ

皮膚がんの中でも最も深刻なのが悪性黒色腫(Melanoma / メラノーマ)です。統計的には、毎日1時間ごとに1人のアメリカ人がこの黒色腫で亡くなり、その数は年間約1万人になります。そして25~30歳の若い女性のがんによる死亡の最多要因も、この黒色腫です。詳しい情報はNCSCPの公式サイトをご確認ください。

 

 

日焼け対策をしよう

日焼け対策のイメージ

日焼けや直射日光を避けることは、皮膚がんのリスク軽減に効果があるとされています。特にアウトドアで活動することも増えるシーズンは、日焼け止めを使用し、長袖やつばの広い帽子、サングラスなどで紫外線の影響を抑えるなどの意識が必要です。

 

 

日焼け止めのイメージ

FDA(Food and Drug Administration / アメリカ食品医薬品局)も、太陽から皮膚を保護する方法を発信しているので、その一部を紹介します。さらに詳しい情報はFDAの公式サイトをご確認ください。

  • 太陽の光が最も強い時間帯、特に午前10時から午後2時に時間制限をする
  • 長袖のシャツ、ズボン、サングラス、つばの広い帽子など、日光に当たる肌を覆う服を着用する
  • SPF15以上の日焼け止めを、定期的かつ表示に従って使用する
  • 少なくとも2時間ごと、さらに汗をかいたり水に入る場合は、より頻繁に日焼け止めを塗り直す

 

アメリカのSkin Cancer Foundation(皮膚がん財団)では、さらに詳しい皮膚がんを予防するための日焼け対策が紹介されていました。その中には、新生児を太陽から遠ざけて、生後6か月以上の赤ちゃんには日焼け止めを使用すること、とあります。小さなころからの日焼け対策が推奨されています。詳しくは公式サイトをご確認ください。

 

まとめ

「Don't Fry Day」は、太陽による紫外線対策や、皮膚がんの予防について考える日です。アメリカでメモリアルデー(5月最終月曜日の祝日)は、夏の始まりを告げる日でもあります。そんな夏の始まりを思いっきり楽しむ前に、今一度、日焼け対策と、自分や家族の肌の将来を考える時間を確保するのも、大切かもしれません。

 

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