6月19日はジューンティーンス「奴隷解放記念日」| Juneteenth アメリカの祝日

アイキャッチ画像

6月19日はアメリカ合衆国の祝日「ジューンティーンス(Juneteenth)」です。奴隷解放を記念する祝日で、2021年に新たな祝日として制定されました。今回は、そんな新しい祝日ジューンティーンスについて紹介します。

 

 

 

 

ジューンティーンス(Juneteenth)とは

アメリカ国旗のイメージ

6月19日「ジューンティーンス(Juneteenth)」は、2021年に制定された、アメリカ合衆国の祝日です。この他にも、「Julibee Day(歓喜の日)」「Emancipation Day(解放の日)」「Freedom Day(自由の日)」「Black Independence Day(黒人の独立記念日)」などの呼び方で知られています。これらの名の通り、奴隷解放を記念した祝日です

 

 

なぜジューンティーンスと呼ぶ?

Juneteenthのイメージ

「ジューンティーンス(Juneteenth)」という呼び名は、6月19日の日付が元になっています。6月(June)と19日(nineteenth)を合わせて、「Juneteenth」と呼ばれるようになりました。正式名称は「Juneteenth National Independence Day(ジューンティーンス国民独立記念日)」です。

 

 

ジューンティーンスの由来

南北戦争のイメージ

なぜ6月19日が「ジューンティーンス(Juneteenth)」という祝日になったのでしょうか。その起源は今から150年以上前の出来事にあります。かつてアフリカから連れてこられた黒人は、長年奴隷として扱われていました。そして1861年、奴隷制度に反対する北部の州と、奴隷制度の存続を望む南部の11州とで、南北戦争(Civil War)が勃発します。

 

リンカーンの銅像

そして1862年9月、この南北戦争中にリンカーン大統領が奴隷解放宣言をしました。1865年4月に、奴隷制度反対を主張した北軍が勝利し、南北戦争は終結します。しかし北軍の影響が希薄な遠隔地テキサスでは、その後も奴隷が使われ続けていました。そして、1865年6月19日、北軍のゴードン・グレンジャー将軍(Gordon Granger)がテキサス州ガルベストン(Galveston)にて、奴隷たちの自由を宣言しました。なんとリンカーン大統領の奴隷解放宣言から2年以上の月日が経って、ようやくテキサスの奴隷たちは解放されました。この宣言がなされた6月19日を記念し、「ジューンティーンス(Juneteenth)」は奴隷解放の日として祝日になりました

 

 

ジューンティーンスのイベント

ライブイベントのイメージ

今ではアメリカ各地で、6月19日や、日程の近い6月の第3週末などに、お祝いのイベントが開催されます。ジューンティーンス発祥の地、テキサス州のガルベストンは、大きな都市ヒューストンからほど近い島です。毎年記念パレードが開催されています。

 

 

まとめ

6月19日の「ジューンティーンス(Juneteenh)」は、奴隷解放を記念した、アメリカ合衆国の新しい祝日です。この祝日のきっかけとなった、奴隷の自由が宣言された日から150年以上の月日が経過していますが、アメリカではいまだに人種差別問題が無くなりません。6月19日が、今一度アメリカの歴史や差別問題について考えるきっかけになりますように。

 

 

*合わせて読みたいアメリカの祝日や文化

ブログランキングに参加してます。

ジューンティーンスが気になった方、ポチポチしてもらえると嬉しいです!

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ