アメリカのユタ州にある「ブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)」は、「Hoodoo(フードゥー)」と呼ばれる尖塔が地球上で最も集中している驚くべき光景に出会える場所です。そんなブライスキャニオンの見どころと、訪れる前に知っておきたい観光ポイントを紹介します。
ブライスキャニオン国立公園とは
「ブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)」は、1920年代から保護されているアメリカのユタ州(Utah)にある国立公園です。雨水などによる浸食、溶解によって生み出された「Hoodoo(フードゥー)」と呼ばれる奇妙な形の岩が密集する、とても不思議な光景が広がります。
入場料など基本情報
ブライスキャニオン国立公園は年中無休です。ただし冬の嵐の際には封鎖される場合があります。公園内には南北に1本の幹線道路があり、展望台(ビューポイント)が点在しています。また無料シャトルバスが数分おきに出ているので、ビジターセンターに車を置いたまま、公園内を巡ることが出来ます。入場料は他の国立公園と同じです。詳しい情報は公式サイトをご確認下さい。
入場料
入場券は連続7日間有効
・普通車1台 $35
・バイク1台 $30
・自転車、歩き 1人 $20
・年間パス $70
・国立公園全体の年間パス $80
その年に3か所以上の国立公園を訪れる場合は、国立公園の年間パスを買うのがお得です。
ブライスキャニオンの巡り方
ブライスキャニオンの観光・散策にかかる時間を、どれくらいで見積もればいいのか。それは公園内で何をするかで大きく変わります。渓谷の展望台を巡って景色を楽しむだけなら1~2時間ほど、渓谷の下まで降りるなどトレイルを楽しむなら、コースによって3~4時間。広い公園なので数日掛けてゆっくり巡ることも可能です。
公園内には複数の展望台(ビューポイント/ viewpoint)があります。ビジターセンターに近い初めの3マイルは、特にブライスキャニオン独特の風景をよく眺めることが出来ます。メイン4つの展望台と呼ばれるのが、「ブライス・ポイント(Bryce Point)」、「インスピレーション・ポイント(Inspiration Point)」、「サンセット・ポイント(Sunset Point)」、「サンライズ・ポイント(Sunrise Point)」です。このマップは公式サイトから一部切り抜いてお借りしました。公式マップはこちらからどうぞ。
ビジターセンターにある立体マップが分かりやすかったので、拡大して載せました。標高の高い位置にビジターセンターやシャトルバスの道路、展望台(ビューポイント)がそろっています。その高い渓谷の縁を歩くようなトレイルや、渓谷を下っていくトレイルが複数あります。最も簡単なトレイルは、渓谷の縁を歩くリム・トレイル(Rim Trail)の内、サンセット・ポイント(Sunset Point)からサンライズ・ポイント(Sunrise Point)を結ぶ800メートルの区間です。
公園内には無料シャトルバスがあり、入場券を見せて乗ることが出来ます。無料シャトルバスの運行期間は4月~10月中旬まで。約15分ごとに運行しています。こちらはシャトルバスの停留所のマップです。運行時間が季節によって変わるので、詳しい情報はこちらのページをご覧ください。
ブライスキャニオンの見どころ
ここからはブライスキャニオンの見どころ、実際の様子、事前に知っておくとよい細かい情報を、写真と共に紹介します。ちなみに各国立公園にある看板は、定番のフォトスポットです。
まずは、ブライスキャニオンの情報が集まっているビジターセンターから。このビジターセンター駐車場に車を置いて、目の前のバス停からシャトルバスで移動することが出来ます。
ビジターセンターの中には、ブライスキャニオンの地質、構造、歴史、植生などを学べるブースがあります。100種以上の鳥類、数十種の哺乳類、1000種以上の植物という生物の多様性もこの公園の魅力とひとつです。
展望台の中でも、特にに圧巻だったのが「ブライス・ポイント(Bryce Point)」でした。ブライスキャニオンに来たら、ここは必ず行くべきスポットです。標高が2529m(8269ft)と高いです。
ブライスポイントからの眺めがこちら。見渡す限り広がる「Hoodoo(フードゥー , 尖塔)」は、ここが地球上で最も集中している場所です。長い年月をかけた風化、雨水と氷による浸食を経て、この美しいグラデーションカラーの不思議な岩が生まれます。
ブライスポイントは道が舗装されていて、柵も設置されおり、小さなお子様連れ家族も見かけました。風が強いので、帽子などが飛ばされないよう注意が必要です。
ビューポイントには、シャトルバスの停留所と駐車場があります。シャトルバスに乗らずとも自家用車でも来れます。
「サンライズポイント(Sunrise Point)」から「サンセットポイント(Sunset Point)」への道中も、見ごたえのある景色が広がっていました。
最も簡単なトレイルと呼ばれるルートは、舗装された歩道があり、同時に渓谷の縁に沿った砂地の道があり、平らで歩きやすいです。柵が無いので迫力満点です。途中ベンチなどもあり、座って休憩しながら絶景を眺める人も多く居ました。
また「ナチュラルブリッジ(Natural Bridge)」も見どころとして有名です。筆者は滞在時間が大幅に短くなるトラブルに見舞われ、直接見に行くことが出来なかったので写真はお借りしました。
ブライスキャニオンは夜空の美しさも有名です。標高が高く、空気が澄んでいて、人里から離れているため、アメリカでも最も暗い空が見られます。2019年には「International Dark Sky」にも認定されたそうです。
最後に、ビジターセンターにはブライスキャニオンをはじめ、たくさんの国立公園グッズがそろっているので、ぜひお土産を見るのもお忘れなく。まだまだあるブライスキャニオンの見どころは、こちらの公式ページでも詳しく紹介しています。
おまけに。夜空を見るため、ブライスキャニオンの中や近くに宿泊する方もいると思います。公園のすぐ近くにある「Ruby's Inn General Store」というお店が、お土産屋、スーパー、レストランも兼ねた色々揃えられる便利なお店だったので、買い物が必要な方は参考にしてみてください。
まとめ
ブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)は、奇妙で美しい岩(フードゥー)が密集する、地球上他の場所では見られない絶景を楽しむことができる場所です。広い公園の中に見どころが詰まっているので、訪れる方はご自分の旅行プランに合わせて、ぜひ見逃しの無いように満喫してみて下さい。
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