ビーツ(Beets)とは?美味しい食べ方紹介 | アメリカで野菜を美味しく【写真付き】

アイキャッチ画像

ビーツ(Beets)は日本では手に入りにくい食材ですが、アメリカではどのスーパーでも見かける普通の野菜。そんな、日本よりも安く簡単に食べられるビーツの特徴や食べ方を紹介します。

 

 

ビーツ(Beets)とは

ビーツの断面

ビーツ(Beets)とは、真っ赤な色が特徴的な野菜です。根の部分は赤かぶのような見た目で「ビーツルート(beetroot)」とも呼ばれます。ウクライナ料理の真っ赤なスープ、「ボルシチ」の材料としても定番の野菜で、ヨーロッパでは一般的な食材です。かつて古代エジプトやローマ時代から栽培されていた古い歴史のある野菜でもあります。

 

 

缶づめ

ビーツの鮮やかな赤紫色はポリフェノールの一種です。また葉酸も豊富で栄養価の高い野菜として知られています。味が甘いのも特徴的です。旬は6月~7月、11月~12月と言われますが、アメリカでは1年中手に入れることができる野菜です。日本で生のビーツを手に入れるのは難しく、高級品ですが、アメリカでは日本の1/10の価格(私調べ)で買える一般的な野菜です。またアメリカでは缶詰めや瓶詰め、ピクルスなどの加工食品も普通のスーパーで手に入れることが出来ます

 

 

 

調理方法

ここからはビーツの調理方法や特徴について、写真と共に紹介します。

 

全体が食べられる

ビーツの全体写真

ビーツは、根の部分だけでなく葉の部分も食べることが出来ます。実はほうれん草と同じ科に属する野菜です。アメリカのスーパーでは、根の部分単体や、葉付きの状態で売られています。ビーツの葉っぱの食べ方は、別な記事(下記参照)で詳しく紹介しています。

 

生、加熱、なんでもOK

半分に切ったビーツ

ビーツは生でも加熱しても食べることが出来ます。生のままサラダにしたり、茹でてスープにしたり、グリル野菜にしたり、スイーツに活用することも出来ます。この特徴的な赤い色を使えば、鮮やかな赤やピンク色の、可愛い映え料理を作ることも出来ます。

 

 

調理のコツ

皮むきの様子

ビーツは生で食べられます。皮は薄く、ピーラーでむくことが出来ます。薄いスライスでもビーツの風味と甘さを存分に感じることが出来ます。砂糖でもまぶしているのか?と思うほど甘いです。小さくスライスしてサラダに混ぜるだけで良いアクセントになります。食感は大根よりもじゃがいもに近いような、サクッと密度のある食感です。

 

 

水にさらしたビーツ

茹でる場合は、皮つきのまま茹で、後から皮をむくと、赤い色素が抜け落ちにくくなります。また茹でる際に酢やレモン汁を加えると、より鮮やかな赤色を保つことが出来ます。水にさらすだけでも、写真のようにあっという間に水が赤く染まります。

 

 

スライスしたビーツ

焼く場合は、皮ごとホイルなどで丸焼きにしても、スライスして焼いても大丈夫です。スライスすると、ビーツの年輪のような模様がよく見えます。加熱されるとより甘さも増す気がします。

 

 

f:id:mamemisodiary:20200606035625j:plain

これは茹でたビーツを切っている時の写真です。生でも茹でた後でも、ビーツから染み出す水分は赤く、ぎょっとする色かもしれませんが、まな板や包丁に付いた赤い色は水で簡単に落とすことができるので、安心して下さい。

 

 

 

おすすめの食べ方・レシピ

ここからは、生ビーツで試した料理をご紹介します。缶詰めや瓶詰めを使えば、加熱時間を短縮して調理出来ます。

 

シンプル茹でるだけ

茹でたスライスビーツ

ビーツは生で食べれば、その甘さがガツンと分かりますが、人によってはそのビーツらしさが強すぎるかもしれません。そこで、茹でることで、柔らかくも歯ごたえの残る食感と、口の中に広がるビーツの優しい甘さを楽しむことが出来ます。作り方は、レモン汁(またはお酢)を少し入れて、皮ごと茹でるだけ。竹串が刺さればOK。皮をむいて少し厚めにスライスすれば、ビーツをシンプルに味わいつくせます。塩をかけたり、マヨネーズを付けても美味しいでしょう。(茹でたブロッコリーやじゃがいもをイメージして下さい。)

 

定番のボルシチ

     f:id:mamemisodiary:20200606041934j:plain 

ボルシチ(Borscht)とはウクライナ発祥のスープです。作り方は、ビーツ、キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、じゃがいも、セロリを千切りにして、トマト缶と牛肉と共にブイヨンで煮込むという、意外にシンプルなもの。

 

 

     f:id:mamemisodiary:20200606042559j:plain

サワークリーム(ロシアではスメタナと呼ばれる)をトッピングして混ぜながら食べると、より本場の味わいになります。(この日はサワークリームが無かったので、代わりにアメリカのマヨ。)そして、ハーブのディル(Dill)が香りづけに良いです。アメリカではディルも手に入れやすいです。(この日はドライディルを使用。)野菜は全てビーツ色に染められ、スープにはビーツや色々な野菜の味が染み出していて、とても美味しいです。色は濃いですが、見た目よりあっさりしていて食べやすいです。

 

ビーツのビネグレットサラダ

     f:id:mamemisodiary:20200606043621j:plain

ビネグレットサラダ(Vinaigrette Salad)とは、酢とオイルで作ったドレッシングをあえるだけのシンプルサラダです。今回は家に合った野菜と茹でたビーツを、酢とオリーブオイルと塩コショウで適当に味付け。ビーツの色がじゃがいもなどにも移り、全体的にピンク色のかわいいサラダになりました。さっぱりしていて、いくらでも食べられる美味しさ。お酢の酸味によってビーツの甘みが引き立てられます。また、いつものポテトサラダに茹でた角切りビーツを混ぜるだけでも、見た目が華やかになり、じゃがいもとは違う食感と甘さのビーツがよいアクセントになります。

 

ビーツチップス

ビーツチップス

薄くスライスしたビーツを、オリーブオイルと和えてオーブンで焼けば、ビーツチップスになります。200℃(390℉)くらいで、カリッとするまで焼くだけです。この時は小さくスライスしすぎて、小さめチップスに。(焼いたら縮みます。)ビーツの甘さがギュッと凝縮されて、止まらない美味しさです。塩をかけると更に甘さが引き立ちます。また、アルミホイルに包んで丸ごとオーブン焼きも、ビーツの旨味を感じられる食べ方です。

 

ビーツのきんぴら

ビーツのきんぴら

和風アレンジとして、ビーツのきんぴらも出来ます。細切りにしたビーツを、顆粒だしや醤油と共に炒めるだけ。ビーツ自体がとても甘いので、ゴボウのきんぴらの時ほど砂糖やみりんを入れる必要がありません。今回は人参と一緒にきんぴらにしました。やはり色は全体的に赤色。それぞれの食感や味が異なるので楽しく美味しいです。

 

ビーツのポタージュ

ビーツのポタージュ

ピンク色が鮮やかなビーツのポタージュ。(写真では赤っぽいですが、実物はもっとピンク。)茹でたビーツとじゃがいも、炒めた玉ねぎとベーコン、ビーツのゆで汁や牛乳をまとめてミキサーへ。ガーリックパウダーや塩コショウで味を整えます。きれいな色とビーツの優しい甘みで、おもてなし料理にもなります。

 

まとめ

鮮やかな赤色が特徴的で、栄養豊富なビーツ。日本では手に入りにくいですが、アメリカではお手頃価格のよくある野菜。日常でもおもてなし料理でも使える、甘くて美味しい野菜です。今回紹介した根っこの部分だけでなく、葉っぱも食べることができます。葉っぱの食べ方はコチラで紹介しています。

 

*他にもアメリカでトライしている野菜シリーズ* 

ブログランキングに参加してます。

ビーツを食べてみたくなった方、ポチポチしてもらえると嬉しいです!

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ