アメリカのアパートのキッチンで一般的な「電気コンロ」。表示はもちろん英語なので、初めは少し戸惑うかもしれません。今回は「ガスコンロ」とも「IH」とも違う、この電気コンロの使い方などをレポートしていきます。
「IH」と「電気コンロ」の違い
「IHクッキングヒーター」(Induction Heating cooking heater)と「電気コンロ」(Electric stove)は、どちらも火を使わない加熱調理器具ですが、明確な違いがあります。
「IHクッキングヒーター」は電磁波を使って鍋を発熱させます。なのでIH調理器本体は熱を発生しません。つまり本体は熱くないです。
一方「電気コンロ」は、渦巻き状の電熱線が発熱し、その熱で鍋を温めます。つまり電気コンロ本体が熱くなります。
まめ知識☞「IH」は本体が熱くないが、「電気コンロ」は本体が熱くなる。あとコンロは英語でstoveだよ!
電気コンロの特徴
アメリカのアパートでは、この「電気コンロ」をよく見かけます。「IH」の場合、「IH対応」の調理器具しか使えませんが、電気コンロは火を出さずとも、直接熱で温めるので、どの調理器具も使えます。
ただし、火で熱するガスコンロに比べて「熱しにくく、冷めにくい」です。「強」にしても、あたたまるまで時間がかかり、スイッチを切っても電熱線が冷めるまで時間がかかります。
メリットとして、我が家は電熱線がむき出しになっていないタイプなので、お掃除が簡単です。ですが調理直後はとても熱いので、冷めてから掃除しないと危険です。
電気コンロの使い方
使い方は、基本的にスイッチを入れるだけ(笑)
今回は我が家の電気コンロの写真をもとに、少し詳しく紹介します。電気コンロは、このようにオーブンと一体型になっています。
コンロは前後左右の4か所です。電熱線は内蔵されているので、天板は平らです。掃除がしやすいのがメリット。
ON/OFFと火力は、それぞれつまみで調整します。(緑の枠内)
実際に、右手前のコンロをONにした様子がこちら。渦巻き状の電熱線が赤くなり、発熱しています。
また、加熱中は「熱いよライト(Hot Cooktop)」が赤く光ります。
温まるまで時間がかかりますが、日本で使っていたIHクッキングヒーターよりも、火力がはるかに強いです。日本のガスコンロで数年使っていた(安い)フライパンの底が、こちらの電気コンロの熱で一発で曲がりました。
コンロ4か所の詳細がこちら。大小様々な大きさがあります。メインは右手前。ここだけ大小2パターンの電熱線を使えます。右奥がやかん(ケトル)、左側はサブ、というイメージ。
つまみの拡大写真がこちら。それぞれのつまみがどこに対応しているか、イラストで分かりやすいです。右手前用だけ、「大(Large Burner)」「小(Small Burner)」が選べます。
「小(Small Burner)」をONにした様子がこちら。発熱する位置の、ガイド線が示されています。
次に「大(Large Burner)」をONにした様子がこちら。小からひとまわり大きな円で、電熱線が赤くなります。
あとは好きな位置のコンロを、好きな火力にして使うだけです。
注意点としては、スイッチを切ってもしばらく熱が下がらないこと。余熱でかなり調理できます。スイッチを切っても天板が熱い間は、「熱いよライト(Hot Cooktop)」が点灯しているので、気を付けてください。
まとめ
「電気コンロ」は「IH」とは異なり、直接熱で調理器具を温めます。ガスコンロほど繊細な調整はできませんが、「IH」と違い、本体から少し浮かせて火加減調整をできる所が気に入っています。強い火力と長い余熱で、失敗したこともありますが、上手にお付き合いしていこうと思います。
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