アメリカで妊娠、出産を考えている方。日本との違いや英語のハードルなど、心配なことがたくさんあると思います。妊娠発覚したけど、まずどうしたらいいんだ??かかりつけの産婦人科なんか無いぞ!?そんな、何から始めたらいいか分からない人へ、少しでも参考になるように、筆者の経験談を元に、妊娠発覚~初診までの流れとやることを紹介します。少しでも不安を和らげるお手伝いができますように。
妊娠発覚から初診までの流れ
まずは、ざっくりと妊娠発覚から初診までの流れを紹介します。その後、各項目でそれぞれ詳しく解説していきます。
1.妊娠チェック(妊娠検査薬の使い方)
2.産婦人科を探す
3.初診のアポをとる
4.初診へ(妊娠8週目以降)
初診の様子や必要な準備物、その後の妊娠初期~出産までの検診の様子などについては、別な記事に分けて詳しく解説する予定です。
妊娠チェック
「妊娠したかもしれない…」と思ったら、まずは焦らず妊娠チェックをしましょう。市販の妊娠検査薬(Pregnancy test)を使って、簡単に検査することができます。妊娠検査薬は、WalgreensやCVSなどのドラッグストア、WalmartやKrogerなどのスーパー、なんとDollar Treeなどの1ドルショップにすら置いてあります。もちろんAmazonで簡単にポチることもできます。お店で買う場合、妊娠検査薬(Pregnancy test)の近くに、見た目が似ている排卵検査薬(Ovulation test)も置いてあるので、間違えずに購入しましょう。妊活に使える排卵検査薬の使い方などについては、下記の別記事で紹介しています。
妊娠検査薬(Pregnancy test)の使い方
妊娠検査薬(Pregnancy test)の使い方は、日本と何ら変わりません。検査スティックに尿をかけて、線が出るかどうかで、陽性か陰性かを判断します。ClearblueやFirst Responceがよくあるメーカーです。筆者はWalgreensのプライベートブランドのものを使ってみたら、ちゃんと結果が出ました。
産婦人科を探す
妊娠していることが分かったら、今後通う産婦人科を探します。日本では、妊娠検査薬で陽性が出たら、まずはすぐ病院へ行くイメージですが、アメリカでは初めての検診(初診)が妊娠8週目以降に行われることが一般的です。「あれ、生理が来ないぞ」と思って妊娠検査薬で陽性が出た直後(妊娠5週目頃)のタイミングでは、まだ検診してもらうことができません。なので、まずは焦らずに産婦人科を探します。
産婦人科医や病院の探し方
アメリカで産婦人科医や病院を探すため、一番重要なのが、加入している医療保険でカバーされるかどうかです。加入している保険やプランで選択肢が大きく変わります。同じ病院で働いている産婦人科医の全員に同じ保険が適用されるとは限らない(ドクターによって適用できる保険が異なる場合がある)ので、確認が必要です。また通っている最中に、保険の適用範囲が変わる可能性もあります。各保険会社によって、保険のネットワーク内に居る(In-Network)ドクターを探せる検索ツールがあるので、活用してみてください。すでに通っているかかりつけ医が居る場合、その人から産婦人科医を紹介してもらうという方法もあります。(もちろん保険の適用範囲はチェックする必要あり。)産婦人科は英語でOB/GYN(Obstetrics and Gynecology 、オービージーワイエヌ)と言います。
産婦人科医や病院の選び方
まずは、上記で説明したように、自分の加入している医療保険ネットワーク内の産婦人科医を探します。その中から、自分がお世話になりたいドクターや通いたい病院を選ぶことになります。その時に気にしたいポイントをいくつかまとめました。
①安心できるドクターか、口コミ等の確認
②定期健診や出産場所の病院は家から近いか
③日本語通訳は使えるのか
①安心できるドクターか、口コミ等の確認
アメリカでは、お医者さんにも口コミが付きます。保険のネットワーク内検索でも、☆5つの評価や口コミが掲載されていたりします。例えば、「アジア人の出産に慣れている」、「親身になって話を聞いてくれる」など、参考になる情報がある可能性があります。また、特定のドクターに見てもらうのではなく、通う病院内で毎回違うドクターに見てもらうというパターンもあります。予約する時にドクターの希望を伝えることができます。
また、ドクター(医師)ではなく、ミッドワイフ(助産師、CNM, Certified Nurse Midwife)に検診や出産をお世話になる場合や、検診はナースプラクティショナー(NP, Nurse Practitioner)に見てもらうという場合もあります。
②定期健診や出産場所の病院は家から近いか
つわりの期間やお腹が大きくなってからも検診に通い続けることを考慮して、なるべく家から近い病院を選ぶと良いでしょう。まずは家から近い病院を調べて、そこに保険のネットワーク内のドクターが居るかどうか調べるという順も良いでしょう。また、定期健診は受けられるけれど、超音波検査や出産は別の離れた大きな病院へ行かなければならない、というパターンもあるので、事前に確認した方が良いでしょう。
③日本語通訳は使えるのか
英語が苦手、普段の日常会話はいいけど医療用語となるとちょっと、という方も多いと思います。検診や出産には日本語通訳が欲しいという場合には、日本語通訳のサービスを取り扱っているのかどうかも事前に確認しましょう。
アトランタ周辺の産婦人科
筆者が妊娠・出産を経験したのは、ジョージア州アトランタ郊外です。そこで知人友人から情報収集して、アトランタ周辺で日本人が通ったことのある産婦人科をまとめてみました。もちろん、筆者の知る限りの情報なので、他にも産婦人科はたくさんあります。あくまで参考になれば、という思いでリスト化しました。詳しくは各公式サイトを検索してみて下さい。
【Northside Hospital系列】
・Northside Hospital Atlanta
・Northside Hospital Cherokee
・他にもロケーションあり
☆日系企業駐在員が多く利用している、日系の「倉岡クリニック」で紹介される産婦人科医は、Northside Hospital Atlantaにある「Women’s Health Associates」に在籍している、Dr. Winifred L. Soufi, M.D。
【Emory University Hospital系列】
・出産を取り扱っているのは、Midtown、Johns Creek、Decatur の3か所。
・その他の検診等は、産婦人科(OB/GYN)の取り扱いがある別のロケーション(7か所)でも可能
【Wellstar Hospital系列】
・Wellstar Kennestone Hospital
・Wellstar North Fulton
・他にもロケーションあり
【Providence Women's Healthcare】
・産婦人科で、ロケーションはRoswell、Norcross、 Atlantaの3か所
・出産場所の相談に乗ってくれる(病院や自宅など)
【Modern Obstetrics & Gynecology of North Atlanta】
・産婦人科で、ロケーションは4か所
・出産場所はEmory Johns Creek Hospitalなど
【John Y. Lee Obstetrics & Gynecology】
・場所はスワニー
・Dr. John Y. Lee(韓国語OK)
【Atlanta Gynecology】
・婦人科のDr. Naomi Akita(日本語少しOK)のオフィス
・不妊治療などの相談可能。出産は取り扱っていないので、途中で転院する必要あり
初診のアポをとる
気になるドクターや病院が見つかったら、初診を受けるために連絡をとります。病院によって、オンラインや電話など連絡方法が異なります。最終月経開始日を聞かれて、それを元に妊娠8週目以降の空いている日程の予約を取る流れになります。人気のドクターの場合、タイミングによっては新規受付をしていない場合もあります。また、妊婦の状態で渡米して、途中からアメリカの産婦人科に通いたい場合も、その旨を伝えてアポを取ることになります。
初診へ
予約が取れたら、いざ初診へ。初めて行く病院は、駐車場や検診を受ける場所まで迷う可能性が大いにあるので、早めに余裕をもって到着することをおすすめします。アメリカでは、旦那さんと検診に行くのは普通なので、男性だと待合室や診察室に入りにくい…なんてことはありません。初診については、改めて詳しい記事にする予定ですが、筆者の体験した初診の流れをざっくりと紹介すると、以下のようになります。
・受付で予約の確認
・身分証明書や保険証を提出
・問診表など、大量のペーパーワーク(もちろん全て英語)
・看護師さんと、体重測定や尿検査、問診
・ドクターと、問診
・エコーで胎児を確認
・血液検査
・次の検診の予約
もちろん、ドクターや病院によってやり方や流れは異なると思います。とにかく一番最初に目を通して回答しなければならない書類が大量で、疲れてしまった記憶があるので、少しでも当日の負担を減らせるように、必要な準備物など詳細については後日また別記事で紹介しようと思います。
まとめ
アメリカで妊娠した場合、妊娠チェックは日本と同様に市販の妊娠検査薬で自宅で簡単にチェックできます。病院での初診が一般的に妊娠8週目以降というのが、日本との違いです。また病院や医師の選択は、加入している医療保険によって異なるので、注意が必要です。
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