細長いお米の「バスマティライス(Basmati Rice)」と「ジャスミンライス(Jasmine Rice)」は、どちらもアジア生まれの香り高いお米。その特徴や違いなどについて写真と共に紹介します。
丸い米と細長い米
お米は、大きく分けて2種類に分かれます。それは日本人に馴染みのある丸い米「ジャポニカ米」と、今回ご紹介する細長い米「インディカ米(長粒米)」です。ジャポニカ米は丸く短く、もちもちの粘り気が特徴。インディカ米は細長く尖っていて、パラパラと粘り気が無いのが特徴です。日本ではインディカ米全般を「タイ米」と呼ぶ場合もあります。世界で生産されている割合は、ジャポニカ米が20%、インディカ米が80%と、インディカ米の方が圧倒的主流。インディカ米はアジアや中東、アメリカや南米など様々な地域で食べられています。
バスマティライスとは
「バスマティライス(Basmati Rice)」は、インドやパキスタンで生産されるインディカ米の一種で、高級な香り米(Aromatic Rice)として知られています。「バスマティ」とは「香りのよい」を意味するヒンディー語が由来です。香りが芳醇で、ナッツのような強い香りと表現されます。
ジャスミンライスとは
「ジャスミンライス(Jasmine Rice)」は、タイやカンボジアで生産されるインディカ米の一種で、こちらも高級な香り米(Aromatic Rice)として知られています。タイ語では「カオホンマリ(Khao hom mali)」と呼ばれ、ジャスミンのような香りの良い米という意味があります。その香りは、フローラルで甘いポップコーンのような香りと表現されます。
バスマティライスとジャスミンライスの違い
ここまでご紹介した通り「バスマティライス」と「ジャスミンライス」はどちらもインディカ米の一種で、高級な香り米として知られています。(以下、ライス省略。)その違いとして、一般的な生産国は、「バスマティ」がインドやパキスタン、「ジャスミン」がタイやカンボジアです。写真はパキスタン産のバスマティと、タイ産のジャスミンです。
【見た目】
・バスマティ : 細長く尖っている
・ジャスミン : 端が丸みを帯びていて少し透明
【食感や香り】
・バスマティ : 粘り気が少なくパラパラ、ナッツのような香り
・ジャスミン : しっとり柔らかい、甘いポップコーンのような香り
どちらも、日本のジャポニカ米に比べれば、パラパラしたお米ですが、ジャスミンの方がよりしっとりしていて、くっつきやすいという特徴があります。どちらを使うかは、好みの問題だと思いますが、インド人のお友達は料理によって使い分けているそうです。
お米の炊き方
「バスマティライス」や「ジャスミンライス」などのインディカ米は、「湯取り法」と呼ばれる、たっぷりのお湯で茹でた後、お湯を捨ててしばらく蒸らすという方法が一般的です。ですが炊飯器でも炊くことができるので、今回はその方法をご紹介します。
【炊飯器で炊く方法】
- お米をさっと水ですすぐ(研ぐ必要なし)
- ふんわり柔らかく仕上げたい人は30分吸水
- いつもの水量で炊飯
- 炊けたら5分ほど蒸らす
- 柔らかめに仕上げたい人は、玄米の目盛りに合わせた水量でも可
- パラパラ固めに仕上げたい人は、早炊きが○
個人的には、さっと洗って、少し少なめの水量で、直ぐに早炊きするのが、一番パラっと仕上がって、カレーなどによく合います。
おまけ:美味しいタイカレー缶詰め
今回はおまけに、ジャスミンライスとの相性も良い「タイカレー」の美味しい缶詰めを紹介します。こちらは世界70か国でタイ料理関連商品を展開する「Thai Agri Foods」の「Aroy-D」シリーズ。お手軽に本格的なタイカレーを味わうことができます。
こちらはグリーンカレーの調理例。鶏肉など好きな具材を加えて、温めて食べるだけ。たけのこ等は入っているので、今回は鶏肉とピーマンだけ足しました。ココナッツの甘さの中に本格的なスパイスの味。香りのよいジャスミンライスとの相性も抜群です。
まとめ
「バスマティライス」と「ジャスミンライス」は、どちらも香り高いインディカ米です。世界中で愛されるこれらのお米は炊くのも簡単。それぞれの特徴を生かしながら、ぜひ様々な国の料理にトライしてみて下さい。
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