タヒニ(tahini)とは?日本人も使いやすいゴマのペースト | アメリカの調味料活用

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「タヒニ(tahini)」という調味料を知っていますか?中東料理の定番調味料ですが、その実態は「練りごま」そっくり。ということで、今回は日本人にも使いやすいタヒニについて紹介します。

 

 

 

タヒニ(tahini)とは?

フムスのイメージ

「タヒニ(tahini)」とは、トルコなどの中東地域発祥の、ゴマをペースト状にした調味料です。タヒニ(tahini)という言葉は、アラビア語の「挽く」という言葉が語源です。タヒニはあらゆる料理に使われますが、有名なのはひよこ豆と合わせてペーストにした料理「フムス(Hummus)」です。

 

 

タヒニと練りごまの違い

胡麻のイメージ

ゴマのペーストと聞いて思い出すのは、日本で馴染みのある「練りごま」です。どちらもゴマをすりつぶしてペースト状にした調味料ですが、「練りごま」は一般的に炒りごまを使い、「タヒニ」は生のごまを使います。したがって、練りごまの方がより香ばく濃い色のペーストに、タヒニは生の風味が効いた白めのペーストになります。アメリカでは「練りごま」より「タヒニ」の方が簡単に手に入るので、練りごまの代わりとして活用できます。また中華系の「芝麻醤(チーマージャン)」は、炒りごまのペーストに更に食物油を足したものなので、こちらも練りごまの代用として使えます。

 

 

タヒニを実際に食べてみた

トレジョのタヒニ

ここからは実際の写真と共に、タヒニの味や活用法について紹介します。今回はアメリカのスーパー「Trader Joe's(トレーダージョーズ、通称トレジョ)」で見つけたタヒニを試してみました。

 

 

タヒニの成分表

こちらはオーガニックのタヒニ(tahini)で、材料は「挽いた皮つきオーガニックごま」と記載されています。この商品はギリシャ製でした。開封後は冷蔵庫に入れて保管が必要です。

 

 

開封直後の分離 混ぜた後のペースト

開けてみると、初めは油が分離している状態でした。ピーナッツバターもそうですが、ピュアな商品ほど分離している印象があります。混ぜると滑らかなペースト状になりました。しっかりとしたゴマの香りがあります。お味はまさに濃厚なゴマ。炒りごまではないので、香ばしさはありません。皮ごとすりつぶされているので、ごまの皮の苦みもしっかり感じられます。もちろん甘さなどは無く、シンプルにごまの味です。

 

 

pareveの表示

パッケージにある「Pareve(パレヴェ)」とは、ユダヤ教の食事法である「Kashrt(カシュート)」において、乳製品も肉類も含まない食品を示します。Kashrt(カシュート)では、豚や、貝など鱗の無い魚介類は食べてはいけない、乳製品と肉を同じ料理で使ってはいけない、肉と魚を同じ料理で使ってはいけない、などの細かいルールがあります。そういう意味でも、タヒニはとても便利な食材になりそうです。

 

 

胡麻ドレッシング ドレッシングをかけたサラダ

タヒニを使って胡麻ドレッシングを作ってみました。胡麻ドレッシングは「すりごま、砂糖、しょうゆ、酢、マヨネーズ」を混ぜて簡単に作ることができますが、そのすりごまをタヒニで代用しました。普段より濃厚な味わいのドレッシングができました。

 

 

ごまだれ素麺

タヒニを使った胡麻ダレを、そうめんにかけてみました。「砂糖、味噌、めんつゆ、タヒニ」で簡単に作ることができます。今回はさらに白ごまをプラス。ラー油を垂らしても美味しい一品です。このように、普段すりごまを使う場面で、タヒニを代用することが可能です。すりごまよりも、香ばしさ少なめ、ごまの風味強め(苦味も含む)、という点を押さえれば、応用の幅が広い調味料です。ピーナツバター感覚でトーストに塗るという知人も居ましたが、個人的にはタヒニ単品では全然美味しくなさそうです(笑)

 

 

まとめ

タヒニ(tahini)とは、ごまをペースト状にした調味料です。日本の練りごまやすりごまの代用品として活用できます。胡麻ドレッシングも練りごまも見つけにくいアメリカ。タヒニはフムスにしか使えない、なんていうことはないので、ぜひ活用してみて下さい。

 

 

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