エッグノッグ(Eggnog)とは?アメリカの冬定番ドリンク

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クリスマスの時期が近づくと、この季節限定の食べ物や飲み物がスーパーにたくさん並びます。アメリカでこの季節に出てくる甘い飲み物といえば「エッグノッグ(Eggnog)」。どんな飲み物なのか詳しく紹介します。

 

 

 

 

エッグノッグ(Eggnog)とは?

エッグノッグのイメージ

エッグノッグ(Eggnog)とは、甘い乳製品で、牛乳や生クリーム、砂糖、卵、さらにシナモンやナツメグなどのスパイスを加えて作られます。また、これにラム酒やブランデーなどのアルコールを加えて飲むこともあります。アメリカでは、冬の時期になると、どのスーパーにも大量に並べられる、クリスマスや冬定番のドリンクです

 

エッグノッグはイギリス生まれ

冬のイギリスのイメージ

エッグノッグの起源は諸説ありますが、中世の英国で飲まれていた「ポセット(Posset)」に由来するという説が有力です。13世紀には修道士が卵とイチジクを入れた温かいポセットを飲んでおり、風邪の治療薬としても使われていました。その後、英国貴族の間で人気の飲み物となり(牛乳や卵は高級品)、繁栄と健康を願う乾杯に使われました。そして1700年代にはエッグノッグがイギリスの植民地へと伝わっていき、アメリカ入植者の間でも、安いラム酒を混ぜたエッグノッグなどが親しまれ、冬の定番ドリンクとなっていきました。

 

実際に飲んでみた

スーパーに並ぶエッグノッグ

温かい飲み物として生まれたエッグノッグですが、冷たいエッグノッグを飲むのも一般的です。アメリカのスーパーでは冬の時期になると、牛乳などの冷蔵コーナーに、エッグノッグもずらりと並びます

 

 

エッグノッグ

エッグノッグを実際に飲んでみると、ゆるいカスタードクリームを飲んでいる感覚です。私は冷たいエッグノッグを飲みましたが、正直牛乳などで薄めないと飲み込めないと感じるほどに、激甘のドリンクでした。「エッグノッグは好き嫌いが分かれる飲み物」と言われるのも納得できます。また初めからアルコールとして「エッグノッグリキュール」として売られているものも試してみましたが、こちらも牛乳で割ってカクテルにして飲むのが良さそうです。カルーアミルクのような甘いカクテルが楽しめると思います。

 

 

エッグノッグ味のコーヒー

さらには「エッグノッグ味」のあらゆる商品が登場します。お菓子や飲み物など、エッグノッグ以外にも冬限定のフレーバーがたくさん登場するのがアメリカ流。

 

 

エッグノッグの作り方

たまごのイメージ

エッグノッグは家で手作りするのも簡単です。今回は簡単なホームメイドエッグノッグのレシピを、1つ参考に紹介します。

 

材料(1人分)

・牛乳 180ml

・砂糖 大さじ2

・卵 1個

・シナモンとナツメグ 少々

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作り方

1.卵と砂糖を、ハンドミキサーでふんわりするまで混ぜる

2.牛乳を沸騰直前まで温める

3.温めた牛乳を、1に少しずつ混ぜながら入れる

4.混ぜた3の液を、トロッとするまで弱火で温める

5.シナモンやナツメグなどをまぶして完成

 

これにラム酒などのアルコールを混ぜて楽しむこともできます。他にも生クリームを使ったり、卵白を分けてメレンゲにしてから混ぜたりなど、レシピはいくらでもあります。低温殺菌された卵以外で、生のメレンゲを口にするのはリスクが高いので(サルモネラ菌)、全卵加熱するレシピを紹介しました。レシピは他にもたくさんあるので、興味のある方はぜひ検索してみて下さい。

 

 

卵も牛乳も使わないエッグノッグ

ビーガン用エッグノッグ

ビーガン(Vegan)など、卵や乳製品を食べない人も楽しめるエッグノッグ商品やレシピも存在します。各メーカーから様々なブランドが出ています。この写真の「Holiday Nog」は、アーモンドミルクを、ナツメグなどのスパイスでエッグノッグ風味にしています。

 

 

まとめ

エッグノッグ(Eggnog)とは、アメリカでは冬定番の飲み物で、カスタードクリームのような甘い味です。温かくしても冷たくしてもよし、ラム酒などのアルコールを混ぜて、体の芯から温まるのもよし、という子どもも大人も楽しめる飲み物です。作るのも簡単ですので、ぜひ気になる方は試してみて下さい。

 

 

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