アメリカ、ジョージア州には50個近くの州立公園があります。今回は、その中のひとつ「マグノリア・スプリングス州立公園(Magnolia Springs State Park)」の魅力について、写真と共に紹介します。
ジョージア州の州立公園について
アメリカの各州には、州が管理する「州立公園(State Park)」が点在しています。ジョージア州には現在48個の州立公園があります。さらに公園以外にも、州の管理する史跡も含めれば60以上にもなります。各州立公園の駐車料金は5ドル、入場料は駐車場代に含まれ、気軽に大自然を楽しみに行けるスポットが満載です。ジョージア州の州立公園一覧は、こちらの公式サイトを参考にしてください。
マグノリア・スプリングス州立公園とは
「マグノリア・スプリングス州立公園(Magnolia Springs State Park)」は、ジョージア州の東側、サウスカロライナ州との境目にある都市オーガスタ(Augusta)から南へ車で約1時間の場所に位置します。州都アトランタ(Atlanta)に比べて南に位置するため、アメリカ南部特有の、温かい気候の植生を見ることが出来ます。公園の詳しい情報は、こちらの公式サイトをご確認ください。
この土地の歴史
このマグノリア・スプリングス州立公園は、かつて「キャンプロートン(Camp Lawton)」と呼ばれた、南北戦争における主要な刑務所でした。南軍の捕虜収容所として、1万人以上の捕虜が閉じ込められており、「世界最大の刑務所(the world's largestprison)」とも呼ばれていたそうです。現在、その痕跡はほとんど残っていませんが、発掘された出土品などの情報はこちらのジョージアサザン大学のサイトにて紹介されています。
公園の魅力
ここからは、実際の写真と共に公園の様子について紹介していきます。
泉と湖のある風景
公園の名前にスプリングス(泉)とあるように、ここには泉が湧き出ている場所があります。
この青く透き通る泉からは、1日に700万ガロン(3万トン以上)の水が湧き出ています。おだやかに緑色の藻が揺れる中、美しく青く透明な泉が湧き出ている様子は、とても不思議です。
観察できる生き物の解説看板などもあります。上から眺めても水底が見えるほど透き通った水の中には、たくさんのお魚とカメが居ました。
この公園は野生のワニも現れる場所です。ワニには餌付け禁止、接近禁止、全てのワニをリスペクトするようにという看板が掲示されています。
この日は雨でしたが、新緑の中の雨と水辺の風景は、とても静かで美しかったです。
泉から繋がる水路の先は、細い川と湿原のようになっています。穏やかな水辺を散歩するのも気持ちが良いです。ただしワニには注意して下さい。
そして公園内には、泉から細い川で繋がったマグノリアレイク(Magnolia Lake)という湖もあります。デッキから釣りを楽しめ、ボートを下ろすための場所も付いています。
この公園では、カヌーやペダルボートをレンタルすることが出来ます。この屋根の付いた小さなボートは、日本でいう白鳥さんボートのような、足こぎで進むタイプのボートです。
キャンプサイトと施設
このマグノリア・スプリングス州立公園にはキャンプサイトやコテージなどの宿泊できる設備もあります。写真は、湖周辺にある9つのコテージの1つです。
キャンプサイトはRV用とテント用があります。キャンプ場内にはシャワーやトレイ、洗濯機などの設備もあるようです。写真はRV用サイトの様子。周辺の木は少なめで、視界は開けていました。キャンプサイトの予約はこちらのサイトからどうぞ。
また宿泊施設以外にも、ピクニックシェルターやグループシェルターがあります。ピクニックシェルターにはBBQグリルもあり、近くには遊具もあったので、子ども連れのパーティーなどにも使えそうです。
また公園内には、いくつかのトレイルコースがあり、ハイキングを楽しむことも出来ます。今回は雨で断念しましたが、森の中を歩くコースが多そうです。
公園内のビジターセンター(写真奥)は小さいながらも、お土産やキャンプグッズが販売されていました。他の州立公園同様、無料のマップも配布されているので、参考にしてみてください。
まとめ
マグノリア・スプリングス州立公園(Magnolia Springs State Park)は、南北戦争で捕虜収容の刑務所として使われたという歴史があり、美しく湧き出る泉が見られる、歴史も自然も学べる州立公園です。ジョージア州の東側へ行く機会がありましたら、参考にしてみて下さい。
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