アメリカのランタンフェスティバルに行く前に知っておくこと | The Lights Fest 体験レポ【写真付き】

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いまや世界中で開催されているランタンフェスティバル。日本はもちろんアメリカでも各地で、様々な団体がランタンフェスティバルを実施しています。今回は、夜空にたくさんのランタンを飛ばすフェスティバルを楽しむため、事前に知っておきたいポイントをまとめました。

 

 

 

 

ランタンフェスティバルとは?

ランタンフェスティバルのイメージ

ランタンといえば、ベトナムなどアジアの国のイメージがあるかもしれません。ですが、ランタンに希望や願いを込めて光を灯す催しは、宗教的なものや文化的なものを含め世界中で開催されています。その形は、地面に並べたランタン、水に浮かべたランタン、空に飛ばすランタン、カラフルにデザインされたランタンパレードなど様々。最近では日本でも大きなイベントが各地で開催されています。

 

ランタンを飛ばすイメージ

特に最近では、夜空にランタンを飛ばすフェスティバルが、ディズニーのラプンツェル(Tangled)の世界のようでもあり、写真映えするこの幻想的なイベントとして世界中で人気となっています。アメリカでも、各地域で様々な運営団体が、このランタンフェスティバルを開催しています。アメリカで開催される世界最大級のランタンフェスティバルといえば「RiSE」。毎年10月にラスベガスで開催され、約2万個ものランタンが空に舞うそうです。詳しくはこちらの公式ページをご覧ください。

 

 

イベント会社がたくさんある

ランタンフェスティバルのイメージ

アメリカでは様々なイベント会社が、似たようなランタンフェスティバルを各地で開催しています。なので、参加してみたい場合は、お近くで開催されるイベントを検索すると良いです。今回筆者が参加してみたのは、世界最大級の「RiSE」ではなく、「The Lights Festival」というイベントです。Viive Eventsという小さなイベント会社が運営しています。詳しくはこちらの公式ページをご覧ください。ほかにも「Night Lights Sky Lantern Festival」というイベントにも参加しようとしたことがありましたが、開催1週間前に急きょキャンセル連絡が...  詳しくはこちらの公式ページをご覧ください。

 

 

ランタンを飛ばすイメージ

ちなみに、どのランタンフェスティバルも、内容はほぼ変わりません。場所はたいてい、大量のランタンを空に飛ばしても大丈夫な郊外。野外ステージがあり、ミュージシャンの演奏を聞いたり、フードトラックの食べ物を楽しんだりしながら、日が暮れるのを待ちます。そして時間になると参加者が一斉に空へランタンを放ちます。

 

 

The Lights Festivalに行ってみた

ここからは、実際に筆者が参加した「The Lights Festival」の様子と、参加して気づいた、行く前に知っておいたほうが良いことなどについて、写真と共に紹介します。少しでも、よりイベントを楽しめる助けになれば嬉しいです。The Lights Festivalの公式ページはこちら

 

行く前に知っておきたいポイントまとめ

会場の様子

まず初めに、サクッと要点を押さえたい方のために、知っておきたいポイントをまとめました。各項目の詳しい解説は、「イベント参加の流れ」で紹介します。

 

  • 駐車料金で現金が必要
  • 開催場所の時差をチェック
  • 炎天下の野外滞在は約4時間
  • 日差し、暑さ(寒さ)、虫などの対策
  • 飲み物食べ物は持参した方が良い
  • 日没までの暇つぶしグッズもあると良い
  • ランタン時間は一瞬なので心の準備を

 

 

 

イベント参加の流れ

参加者のリストバンド

行きたい日程が決まったらまずWeb予約をします。(大人料金:13歳以上 / 子供料金:4~12歳 / 3歳以下無料) 予約が完了するとQRコード付きのチケットがメールで届くので、印刷か画像保存をしておくことをおすすめします。なぜならおおよそ会場が田舎なので、スマホの電波が弱く現場でメールが開けない...という可能性もあるから。さらにこのチケットとは別に、当日は駐車料金が現金で$20必要でした。現金をもってくるのをお忘れなく。

 

 

会場の看板

筆者が参加したのは、アラバマ州の会場。表向きは「アトランタ会場(ジョージア州)」という名前ですが、実際に開催されるのはアラバマ州のMunfordにあるレース場でした。開催都市名と実際の開催場所の違いも要チェックです。会場まではアトランタ市内から車で2時間ほどかかります。さらにこの2州には時差がある(アトランタ:EST東部時間 / アラバマ:CST中部時間)ので、アトランタから向かう場合、1時間戻りが発生します。開催場所との時差も考慮して移動時間を計算してください

 

 

車の入場ゲートの様子

この日の開場時間は午後5時半でしたが(開催場所によります)、5時にはすでに到着してまったりしている人が居ました。そして午後8時半には入場ゲートが閉まるので、その前までに到着している必要があります。その後、日没を待ってからランタンを飛ばしますが、飛ばす時間は明記されていません。実際、この日ランタンを飛ばしたのは午後9時過ぎでした。なので、もし開場時間ごろから待つ場合、約4時間は野外で過ごす準備をしてくる必要があります

 

 

駐車場の様子

到着すると駐車スペースへと案内されます。そこから会場までは歩くことになります。この会場は駐車場がすぐ隣だったので、数分歩くだけで良かったですが、お子様連れなどでたくさん荷物がある場合は、荷物を運ぶカートみたいなものがあると便利かもしれません

 

 

入口の様子

入口でチケットを見せて、ランタンやシリコンリストバンドなどを受け取り、いざ会場の中へ。大人用チケット1人分には、ランタン1個、マジックペン、リストバンドが付いてきます。さらに追加料金で、ファイヤーピット(小さな焚火セット)や追加のランタンなどを購入することが出来ます。

 

 

会場にパラソルを持ち込む人たち

会場は、ランタンを飛ばすだけあって、遮るもののない大きな広場です。野外ステージが設営されており、各自好きなスペースに、レジャーシートやイスで場所を確保します。日没までは日陰の無い炎天下にさらされることになるので、日差しや暑さ対策(天候によっては寒さ対策)が必要です。この日は大きなパラソルを持ち込んでいる人も多く居ました。また人によっては虫よけスプレーもあると良いでしょう。

 

 

並べられたトーチ

会場には、等間隔にこのようなトーチが設置されています。夜にはこのトーチに火が付き、ここで各自順番にランタンを点火することになります。また音響用の電気コードなどが地面を這っている場合があるので、転倒には気を付けて下さい。

 

 

野外ステージ

こちらの野外ステージで、イベント司会者から連絡や、地元ミュージシャンの演奏、ゲームやプレゼント企画など様々な催しが実施されます。なんとこの日は、カップルの相性クイズ企画の後、公開サプライズプロポーズをしたカップルが居ました。

 

 

フードトラック

また会場にはフードトラックも来ています。この日は4台(飲み物、アイス、ハンバーガーなど)。数は多くないので、自分で飲み物や食べ物を十分持参することをおすすめします。ちなみにアルコールは持ち込み禁止です。入場時にクーラーボックスを確認すると事前案内にはありましたが、全くチェックされませんでした。仮設トイレも十分な数が設置されていました。

 

 

グッズ販売所 販売されているグッズ

またイベントグッズの販売スペースもありました。イベントのロゴが入った各種アパレルなどのグッズ、折り畳みイスやブランケットなど当日欲しいグッズも、揃っていました。インスタグラムのフォローなどで、これらのグッズが当日貰えるキャンペーン企画もありました。

 

 

ランタン マジックペン

当日配られるランタンがこちら。素材はライスペーパーや竹で、100%自然に帰るランタンだそう。ランタンに願い事などを書くためのマジックも配布されます。黒や青などシンプルなものなので、カラフルにしたい方はカラーペンを持参すると良いでしょう

 

 

乾燥材 抽選券

また面白い取り組みとして、ランタンの袋に同封されている乾燥剤(シリカゲル)を返却すると、抽選券と交換できるという企画もありました。乾燥剤は自然に帰らないので、環境汚染対策の企画です。このように環境に配慮しつつゲストも楽しませるような工夫が施されていました。

 

 

夕暮れの会場

日没までの時間は、アーティストの演奏を聞いたり、ランタンに絵や願い事を書いたり。Netflixの動画を見たり、読書したり、ボードゲームをしたり、ご飯を食べたり、はたまた芝生でサッカーしたり、ごろごろしたり。みなさんそれぞれの過ごし方で楽しんでいました。

 

 

 

デモンストレーション中

日が暮れて、ランタンを飛ばす時間が近づくと、まずはイベントスタッフが、デモンストレーションとしてランタン点火の仕方を説明し、1つのランタンを飛ばします。これ1つだけでも美しい!その後、地元消防署から開始OKの最終判断が出てから、全員でランタンに火をつけ始めます。

 

ランタン点火の仕方

このランタンは1人で点火することができません。必ず二人以上で作業します。ランタンが大きいので、1人が着火させ、その間もう1人はランタンを広げておきます。着火剤に火が付いたら、一度地面近くまで下げて、ランタン内部の空気が温まって膨張するのを待ちます。するとふわりとランタンが浮き上がり出すので、あとは手を離すだけ。あっという間に空へと舞い上がります

 

 

空に舞い上がるランタン

この日は約3000人の参加者が居ましたが、そんな多数のランタンが一気に夜空へ舞い上がる光景は、予想以上の絶景でした。思わずため息の出る感動の瞬間です。このランタンタイムはほんの15分くらいなので、本当に一瞬です。この光景を楽しみつつ、写真やビデオの撮影もしたい方は、事前に心の準備をしておいた方が良いかもしれません

 

 

アフターパーティーの様子

ランタンを飛ばし終えたら、各自後片付けをして解散になります。いっきに人が帰り始めるので、駐車場から出るだけでも大渋滞です。それも考慮し、ランタンを飛ばした後も「アフターパーティー」と称して、ダンス大会など、しばらく賑やかなイベントが続きます。

 

 

空に舞うランタン

帰りに駐車場へ向かう間にも、たくさんのランタンが無残に地面に落ちているのを見つけます。これらはイベントスタッフさんが回収します。木などに引っかかったものも後日ちゃんと回収するそうです。

 

 

まとめ

アメリカ各地で開催されているランタンフェスティバルは、様々なイベント会社が独自に実施しています。夜空にゆらゆらとランタンが舞い上がる様子は、映像で見るよりも、直接見た方が何倍も感動します。ぜひ事前準備をして、ゆっくりイベントを満喫できますように。

 

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