クランベリーというフルーツをご存知ですか?この真っ赤な木の実は、アメリカではサンクスギビング(感謝祭)の七面鳥の丸焼きに添えられるソースなど、とても身近な果物です。そんなクランベリーの特徴について紹介します。
クランベリーとは
クランベリー(Cranberry)とは、ヨーロッパや北米の湿原帯が原産の、ツツジ科の植物です。北米では9月~11月に赤い実が収穫されます。この実は生でも食べられますが、酸味が強いのでジャム、ソース、ジュース、ドライフルーツなどに加工されて食べられます。食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルも多く含みます。アメリカでは、サンクスギビング(感謝祭)の時、ターキー(七面鳥)の丸焼きに添えるクランベリーソースが定番です。クランベリーは、その花の様子が鶴(crane)に見えることから、クランベリー(Cranberry)と呼ばれるようになりました。
クランベリーは沼地の木になりますが、その収穫方法が特徴的です。収穫時には、クランベリー畑の沼地に水を張り、その水を混ぜることで木から実を落とします。クランベリーは水に浮くので、水面に浮いた大量のクランベリーを集めて一気に収穫します。他にも、芝刈り機のような機械を使う乾燥式の収穫方法もあります。
クランベリーを使った商品
アメリカで、生のクランベリーがスーパーに並ぶのは秋から冬にかけてですが、ドライフルーツ、ジュース、ジャムなどの加工品は1年中見ることができます。アメリカはラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ストロベリーが、どのスーパーにも並ぶほどベリー系が豊富で身近な味です。なのでクランベリー味の商品も、ぶどう、りんご、オレンジ、の横に一緒に並んでいるくらいには、メジャーな味で、日本に比べてとても身近な食べ物です。
クランベリージュースは、ペットボトル入りのフルーツジュースの棚に必ずあると言っていいほど定番です。こちらはアメリカの1ドルショップ(100円ショップ)の棚の様子。普通のクランベリー味だけでなく、クランベリー+すいか、りんご、ラズベリーなど色々なフレーバーが揃っています。
クランベリー商品を取り扱うメーカーといえば、「Ocean Spray」が有名です。ジュース、缶詰め、ドライフルーツからエナジードリンクまで、様々な商品が出ています。クランベリーといえば赤色が定番ですが、実はホワイトクランベリー(White Cranberry)という種類もあります。味はほとんど一緒です。
生のクランベリーは酸っぱいですが、ドライフルーツなどは甘く加工されているものが多いです。筆者もよくグラノーラを作るときに使っています。各スーパーのプライベートブランドなどで、お手頃な商品も出ています。
他にも、クッキーになったり、ミックスナッツに一緒に入っていたりと、様々な形で目にすることができます。お家でのお料理に缶詰めが使われることも多いです。
実際に食べてみた
アメリカでは、秋から冬にかけてお店に生のクランベリーが並びます。ターキー(七面鳥)に添えるクランベリーソースはもちろん、パイやサラダなど色々な料理に使われます。
実際に買ってみた生のクランベリーの様子がこちら。赤い木の実ですが、中身は白いです。中には空洞があって軽く、水に浮かべて収穫するのも納得できます。生のまま食べてみると、正直飲み込めないほど、酸っぱくてえぐみがあります。レモンほどの強い酸味はありませんが、えぐみがあるので正直美味しくないです(笑)ジャムやソースなど、砂糖を加えて加工する理由が分かります。
クランベリーソースは、クランベリーを砂糖と一緒に煮込むだけで簡単に作ることが出来ます。水分が多い実なので、加熱するとあっという間に柔らかくなります。煮込めばえぐみが消え、甘すぎない爽やかなソースが出来ます。油の乗った七面鳥を食べる時にかけると、さっぱりとして七面鳥を飽きずに食べることが出来ます。
クランベリーソースは、生から作らなくても缶詰めなどの商品がそろっています。七面鳥以外にも、ミートボールに添えたり、パイやケーキなどのスイーツにも使うことが出来ます。
生のクランベリーを刻んで、フルーツサラダを作ってみました。(お友達に教えてもらったレシピです。)作り方は簡単で、クランベリーや果物、野菜、ナッツなどを刻んで、最後に濃いめのゼリー液で固めるだけ。生そのままではえぐみがあるクランベリーですが、甘いフルーツゼリーを合わせることで、甘味と酸味のバランスが整います。セロリなどクセのある野菜も食べやすくなるのでおすすめです。アメリカのゼリーについては下記リンクで詳しく紹介しています。
まとめ
クランベリーとは、秋から冬かけて旬を迎える、アメリカでは一般的に親しまれている赤いフルーツです。生クランベリーを手に入れることはもちろん、ジャムやジュースとして簡単にクランベリー味を試すことができるので、見つけたらぜひトライしてみて下さい。
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