「プランテン(plantain)」という食べ物を知っていますか?見た目はほぼバナナですが、日本では調理用バナナとも呼ばれ、料理して食べる野菜のような存在です。アメリカでは、普通のスーパーでも簡単に見つけられるプランテンの、特徴や食べ方について紹介します。
プランテン(Plantain)とは
「プランテン(Plantain, プランテイン)」は、バナナと同じバショウ科に属する植物です。東南アジア原産ですが、今では世界中の熱帯地域で栽培されています。南米、カリブ海周辺、アフリカ、東南アジアなどでは、主食として食べられるほど一般的な食材です。
特徴
見た目は大きなバナナのようです。(ごはん用しゃもじが、スプーンくらいに見える。)プランテンは皮も果肉も硬く、甘くありません。なので、バナナのように手で皮をむいてそのまま食べることはありません。基本的には加熱調理して食べます。見た目はバナナですが、じゃがいもやサツマイモと同じように調理して食べるイメージです。
またプランテンは種類が豊富です。緑、黄色、黒など色々なプランテンが売られています。バナナと違って、早熟から完熟、どの段階でも調理して食べることが出来ます。その調理方法によって、おかず系からデザート系まで、様々な食べ方が可能です。
実際に調理してみた
アメリカ(特に南部地方では)、一般的なアメリカのスーパーでプランテンが簡単に手に入ります。ここからは、実際に買って調理した様子を紹介します。
今回買ってみたプランテン2本、はじめは緑と黄色でしたが、数日で追熟し、黄色と黒い斑点ありに変化しました。これほど黒い斑点が出ても、バナナのように柔らかくは無く、中は白い状態でした。
プランテンの皮は硬いので、包丁でむいていきます。切り方は、まず両端を切り落とし、皮に切れ筋を入れ、そこからはいでいきます。写真からも分かるように、このプランテンは30cmを超えるほどの大きさです。
皮を切った感触は、シャキっとしています。硬いので皮をむくのが少し大変です。黒く熟している方(写真右)が、皮が柔らかくむきやすかったです。香りは若いバナナのようです。
見た目はバナナそっくりです。果実を切ると、バナナより硬いですが、バナナと同じように若干ねっとりとした粘り気があります。その断面を見ると、バナナよりも密度が高く、ギュッと詰まっています。そして空気に触れると少しずつ変色していきます。
今回は、オーブンで焼く、油で揚げるの、2通りで調理してみました。まず油で揚げる方は、厚さ8mmくらいにスライスして、浸るくらいのオリーブオイルで揚げました。今回はそのまま揚げましたが、揚げる前に水で洗ったり浸水したりする場合もあります。(じゃがいもを水にさらすかどうか、のような感じ。)
オーブンで焼く方は、丸ごと焼きます。今回はココナッツオイルを付けて、少しだけ塩を振り、焼き目が付いて柔らかくなるまで焼きました。
いざ実食。油で揚げた方は、外はサクサクで中はホクホク。サツマイモの厚めのフライドポテトのような食感です。バナナのような風味があり、ほんのり甘い気もしますが、サツマイモほどではありません。塩を振って食べましたが、メープルシロップなど甘い味付けで食べる方法もあります。実が詰まっているので、かなり食べ応えがあります。
オーブン焼きにした方は、柔らかくねっとりしていて、甘味が増していました。黒く熟したプランテンを使用したこともあってか、バナナのような風味と甘みです。ココナッツオイルを使ったので、ココナッツの香りとプランテンの甘さが合います。塩のアクセントも合っていて進みます。個人的にはオーブン焼きの勝利。
こちらは、ラテン料理レストランでプランテンを食べた時の写真です。キューバサンドイッチのサイドに、焼いたプランテンが付きました。(フライドポテトか焼きプランテンが選べた。)このプランテンも、香ばしく甘じょっぱく、とても美味しかったです。
まとめ
「プランテン(plantain)」は、南米やアフリカで主食として食べられる、バナナにそっくりの食材です。バナナのような甘みは無く、加熱調理して食べます。お芋のようなホクホクさと、バナナのようなほんのり甘い風味で、美味しく食べることが出来るので、ぜひ手に入る人は味わってみて下さい。
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