アメリカの図書館を活用する方法 | ジョージア州の図書館の様子

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アメリカにも図書館があり、地域の図書館は色々なサービスを提供している場合も多く、活用するメリットがあります。今回はジョージア州の図書館の例を使いながら、アメリカ図書館の活用術を紹介します。

 

 

 

アメリカの図書館

図書館の様子

アメリカにはあらゆる種類の図書館があり、その数は12万か所以上とも言われています。学校や政府が運営する図書館はもちろん、行政が運営する、地域の人が自由に使える図書館の数も多いです。今回は、実際の図書館の写真も紹介しながら解説していきます。

 

図書館で出来ること

絵本の棚

公共の図書館は、一般的には無料で利用することが出来ます。図書館では、本、雑誌、DVD、CDが借りられるだけでなく、オンラインの学習プログラムを使えたり、図書館で実施される子どもへの絵本読み聞かせ(Story Time)や、英語学習教室(ESL)に通えるなど、場所によって様々なサービスを受けることが出来ます

 

 

図書館のパソコン

アメリカの図書館は、普通のエリア、ティーンエイジャーのエリア、子どものエリア、に分かれていることが多いです。子どもエリアには、絵本やおもちゃが置かれ、床に座ってすごせるキッズルームが設置されていたり、ティーンエイジャーのエリアには、パソコンが置かれ、一緒に宿題などグループワークができるように設置された部屋などもあります。一般用にも、パソコンエリア、ミーティングできる小部屋などがあることは多いです。フリーWifiがあるので、静かな場所でパソコン作業をしたい人にも良いです。

 

 

図書館で借りれるマンガ本

英語の本ばかりで、行っても楽しめないかも…という懸念があるかもしれません。ですが、絵本など子供向けの簡単な英語の本もありますし、英語初心者でわざわざ本は買いたくないけど読んでみたい、という人にもうってつけです。また日本のマンガの英語バージョンが揃っていることも多く、知っている本を英語で楽しく読んでみる、という活用の仕方も出来ます。

 

 

 

実際に活用してみる

ジョージア州の図書館

公共の図書館は行政によって運営されているので、どの図書館を利用するかは、お住まいの地域によって変わります。ここからは、筆者が生活するアメリカのジョージ州の場合の例を紹介します。

 

カウンティ(郡)ごとに変わる図書館の管轄

図書館の本棚

ジョージア州の場合、公共の図書館はカウンティ(County, 郡)ごとに運営されています。各郡ごとに複数の図書館があります。例えば、州都アトランタ市を含むフルトン郡(Fulton County)には、34か所の図書館があります。詳しくはこちらのフルトン郡図書館の公式ページをご覧ください。

 

図書館カードの作り方

フルトン郡の図書館カード

公式サイトから引用

ジョージア州の場合、お住まいの郡の図書館で図書館カードを作ることが出来ます。作り方は簡単で、地域の図書館へ行き、名前と住所が書かれた身分証明書(免許証など)を見せて、申請書を記入するだけです。その地域の住民であれば、誰でも無料で図書館カードを作ることが出来ます。またオンラインでの申し込みも可能です。自分が住んでいない地域の図書館カードを作りたい場合は、別途料金がかかる可能性があります。例えばフルトン郡の場合、非居住者(Non Residents)は、年間40ドルで図書館カードを作ることが出来ます。

 

 

PINESの図書館カード

公式サイトから引用

そして、ジョージア州の中でも、都会から少し離れた146の郡は、公共図書館サービス「PINES(Public Information Network for Electronic Services)」というシステムを利用しています。全ての人が同じように図書館を利用できるようにという意図もあり、PINESでも無料で図書館カードを作ることが出来ます。州内の他の図書館から、最寄りの図書館まで、無料で書籍を届けてくれるサービスもあります。詳しくは公式サイトでご確認下さい。

 

図書館カードで出来ること

図書館のソファ席

無料で図書館カードを作れば、図書館の様々なシステムを利用することができるようになります。書籍やDVDだけでなく、電子書籍も利用できたり、オンラインで使える学習サービスなども利用することが出来ます。内容は図書館によって変わります。

 

 

図書館内のカウンター

例えば、フルトン郡の場合、1度に最大50個のアイテムを借りることができ、一般的な書籍であれば28日間借りることが可能です。また貸出の延長手続きもオンラインで簡単にできて、2回まで延長可能です。返却期限までに返さなかったり、傷つけたり紛失してしまった場合は、罰金がかかります。本の返却が1日遅れた場合は、1冊10セントかかります。詳しくは公式サイトでご確認下さい。これらのルールは地域によって異なります

 

借り方

貸し出しマシーン

書籍などの借りたいものが見つかったら、カウンターの係員の人に、ものと図書館カードを渡すだけで、貸し出しの手続きをしてくれます。また、図書館内には無人の貸し出しマシーンが置いてあることも多く、図書館カードをかざすだけで簡単に手続きをすることが出来ます。

 

返し方

返却口

返し方は、カウンターに直接返しても良いですし、図書館によっては入口や建物の外に返却場所が設置されていることが多いです。返却口に本を入れるだけなので、とても簡単です。

 

図書館のイベントやオンラインサービスを活用

図書館の子どもエリア

図書館では、様々なイベントが開催されています。同じ地域の図書館でも、場所によって実施されているイベントは異なります。例えば、フルトン郡の場合、季節に合わせた子ども用のクラフトキットがもらえたり、幼児向けの絵本の読み聞かせが開かれていたり、ESL(英語学習)のクラスやヨガ教室も開催されています。開催内容は季節によって変わるので、最新情報は公式サイトでご確認下さい。

 

 

オンラインサービスのイメージ

図書館で利用できるのは、本やDVDの貸し出しだけではありません。家で使えるオンラインサービスが充実しているのも、アメリカの図書館の魅力のひとつです。例えば、フルトン郡の場合、子どもの宿題を手伝ってくれるサービスがあります。「PAPER」というオンラインシステムを使って、難しくて分からない数学の問題などを、24時間年中無休で問い合わせることができます。また、「MANGO」という語学学習のオンラインサービスも利用できます。英語はもちろん、スペイン語や韓国語など様々な言語の学習が出来ます。なんと英語を日本語で解説してくれて、発音練習までできる優れものです。

 

まとめ

アメリカの図書館は、地域の人が無料で利用できる、とても便利な場所です。本やDVDを借りられるだけでなく、様々なイベントが開催されていたり、家で使えるオンラインサービスがあるなど、使わないともったいないと思える充実さです。ぜひお近くの図書館を活用してみて下さい。

 

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