アメリカの交通ルール | 飲酒運転の規制が日本と異なる

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アメリカでは飲酒運転の規制が日本と異なります。アメリカは世界でも(血中アルコール含有量の)基準値が高い国。今回はその違いやペナルティについてレポートします。

 

アメリカの飲酒運転の基準とペナルティ

ビールをつぐところ

今回参考にしているのはジョージア州の運転マニュアルです。アルコールや薬(違法なものでも処方されたものでも)の影響下で運転することは法律違反になります。

 

飲酒運転の基準

アルコールの影響下であると判断される、一般的な基準は以下の通り。

21歳以上は、血中アルコール含有量(Blood alcohol content:通称BAC)が

0.08%以上(100mlの血液中に0.08gのアルコールが存在)が

アルコールの影響下であると判断されます。

 

21歳未満は、血中アルコール含有量(BAC)が0.02%以上

アルコールの影響下であると判断されます。

 

この基準値ですが、一部によって異なる場合があります。例えばユタ州(Utah)では、0.05%以上で影響ありと判断されます。また、商用ドライバーは0.04%以上で影響ありと判断されるなど運転免許の種類によっても基準が異なる場合があります。

 

ちなみに、アメリカでは法的にアルコールを飲んで良いのが21歳からです。そして、アメリカでは運転免許が16歳から取得できることが多いです。(州によってはもっと早いところも)

違反した場合のペナルティ

アルコールや薬の影響下で運転した場合、ペナルティは以下の通りです。

・最大$1000の罰金

・最長12か月の懲役

・運転免許の強制停止

 このペナルティもジョージア州のものなので、州によっては差があります。

 

アメリカと日本の比較

運転中の画像

アメリカのアルコール基準値と、日本の酒気帯び運転の基準を比較します。

  • アメリカ:0.08%以上 の血中アルコール含有量でNG
  • 日本  :0.03%以上 の血中アルコール含有量でNG

 

基準値が大きく異なります。アメリカは21歳以下は0.02%以上でNGですが、日本はもちろん20歳以下は0%でなければなりません。

アメリカ人の知り合いに聞いてみると、一般的にグラス1杯のアルコールまでは運転OKという認識らしい・・・ちょっと怖いです。

 

ペナルティの差

日本のペナルティについては、

  • 0.03%以上で、50万円以下の罰金、3年以下の懲役、免許停止。
  • 0.05%以上なら、免許停止ではなく、免許取り消し(2年)です。
  • また含有量に関わらず「酒酔い運転」とみなされれば、100万円以下の罰金、5年以下の懲役、免許取り消し(3年)です。

 

対してアメリカのペナルティは、

  • 0.08%以上で$1000(約10万)以下の罰金、1年以下の懲役、免許停止。

 

日本と比較すると、アメリカは基準値も甘くて、罰則も軽いです。とにかく危なそうな車が居たら、近づかないようにするしかないですね。

 

他国の基準

ビールジョッキ

NGの血中アルコール含有量が、アメリカは0.08%日本は0.03%、では他の国はどうでしょう?簡単に調べてみたところ・・・

  • 0%   ブラジル、ハンガリー、ベトナムなど
  • 0.02%  中国、スウェーデン、ロシア(0.018)など
  • 0.03%  日本、韓国、インド、チリなど
  • 0.05%  ベルギー、フィンランド、ドイツ、イタリア、タイなど
  • 0.08%  アメリカ、カナダ、メキシコ、シンガポールなど

日本の基準値が、特別低い訳ではないのだなと感じました。本当に国によって基準がバラバラです。海外旅行の際にはお気をつけください。

 

まとめ

アメリカは飲酒運転の基準と罰則が日本に比べて軽いです。ただし国によってその基準は異なります。アメリカの場合、飲酒は21歳からですが、運転は16歳から可能なので、多くの点で日本とは状況が異なります。家族や相手や自分を傷つける飲酒運転はあってはならないと思います。ただし自分がいくら気を付けても、アメリカに限らず周りにどんなドライバーがにいるのか分からないので、皆さんもどうか運転の際にはお気を付けください。

 

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