アメリカで日常的に用いられる温度の単位は摂氏(℃)ではなく華氏(℉)です。その違いや、実際の使われ方を紹介していきます。
摂氏(℃)と華氏(℉)の比較
摂氏℃と華氏℉の温度設定を、水の融点(氷が解ける温度)と、水の沸点(水が沸騰する温度)で比べてみます。
摂氏(Celsius)[℃]
- 水の融点(氷が解ける温度) : 0℃
- 水の沸点(水が沸騰する温度) : 100℃
華氏(Fahrenheit)[℉]
- 水の融点(氷が解ける温度) : 32℉
- 水の沸点(水が沸騰する温度) : 212℉
摂氏(℃)で見慣れていると、華氏(℉)は数字が非常に大きくて見にくい印象になります。
呼び方の由来
摂氏と華氏は、それぞれ考案した人の名前が由来となっています。
摂氏(Celsius)はスウェーデンの天文学者アンデルス・セルシウスさん考案。
→ セルシウスさん
→ 中国語では「摂爾修斯」さん
→ 頭文字で「摂」さん
→ 摂氏
華氏(Fahrenheit)はドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイトさん考案。
→ ファーレンハイトさん
→ 中国語で「華倫海」さん(華倫海特さん)
→ 頭文字で「華」さん
→ 華氏
よく使う温度
温度変換は検索すれば一発なので、日常で困ることは少ないです。ただし、よく使う温度は毎度調べるのが面倒なので、紙に書いて壁に貼ったりしてます。(特にオーブンの温度)簡単に、よく使う温度をまとめてみました。1℉の違いは約0.5℃の違いということを覚えておくと便利です。
気温・室温
摂氏℃ | -10 | 0 | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
華氏℉ | 14 | 32 | 50 | 59 | 68 | 77 | 86 | 95 | 104 |
料理・オーブン
摂氏℃ | 150 | 177 | 180 | 188 | 190 | 193 | 199 | 200 | 204 | 210 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
華氏℉ | 302 | 350 | 356 | 370 | 374 | 380 | 390 | 392 | 400 | 410 |
日常生活で見つけた華氏(写真紹介)
普段見ている華氏(℉)について写真付きで4つ紹介します。
1.エアコンの温度計
この時の室温は華氏 85℉ 、つまり摂氏 29.4℃ です。
2.天気予報の気温
ニュースでの気温も基本は華氏です。86℉ 超えは、つまり 30℃ 超え。
3.缶の高温注意の警告
こちらはシェービングクリームの缶。裏側に「120℉ 以上で保管しないでね」つまり「48.9℃ 以上で保管しないでね」という高温への注意書きがあります。
4.オーブンの温度設定
これはオーブンを 180℃ にあたためたくて、温度の近い 355℉ (179℃)で設定している様子です。アメリカのオーブンの使い方についてはコチラの記事で紹介しています。
まとめ
アメリカでは日常的に華氏(℉)が使用されています。摂氏(Celsius)と華氏(Fahrenheit)はシンプルに人の名前が由来でした。よく使う温度は少しずつ覚えてきます。あとは1℉の差は約0.5℃の差というイメージは役に立つかもしれません。
*他にもアメリカの単位がややこしいシリーズあります*
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