クランベリー(Cranberry)とは?アメリカの秋冬定番の果物&食べ方【写真付き】

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クランベリーというフルーツをご存知ですか?この真っ赤な木の実は、アメリカではサンクスギビング(感謝祭)の七面鳥の丸焼きに添えられるソースなど、とても身近な果物です。そんなクランベリーの特徴について紹介します。

 

 

 

 

クランベリーとは

生のクランベリー

クランベリー(Cranberry)とは、ヨーロッパや北米の湿原帯が原産の、ツツジ科の植物です。北米では9月~11月に赤い実が収穫されます。この実は生でも食べられますが、酸味が強いのでジャム、ソース、ジュース、ドライフルーツなどに加工されて食べられます。食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルも多く含みます。アメリカでは、サンクスギビング(感謝祭)の時、ターキー(七面鳥)の丸焼きに添えるクランベリーソースが定番です。クランベリーは、その花の様子が鶴(crane)に見えることから、クランベリー(Cranberry)と呼ばれるようになりました。

 

 

クランベリーの収穫の様子

クランベリーは沼地の木になりますが、その収穫方法が特徴的です。収穫時には、クランベリー畑の沼地に水を張り、その水を混ぜることで木から実を落とします。クランベリーは水に浮くので、水面に浮いた大量のクランベリーを集めて一気に収穫します。他にも、芝刈り機のような機械を使う乾燥式の収穫方法もあります。

 

クランベリーを使った商品

様々なクランベリー商品

アメリカで、生のクランベリーがスーパーに並ぶのは秋から冬にかけてですが、ドライフルーツ、ジュース、ジャムなどの加工品は1年中見ることができます。アメリカはラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ストロベリーが、どのスーパーにも並ぶほどベリー系が豊富で身近な味です。なのでクランベリー味の商品も、ぶどう、りんご、オレンジ、の横に一緒に並んでいるくらいには、メジャーな味で、日本に比べてとても身近な食べ物です。

 

 

1ドルショップの棚

クランベリージュースは、ペットボトル入りのフルーツジュースの棚に必ずあると言っていいほど定番です。こちらはアメリカの1ドルショップ(100円ショップ)の棚の様子。普通のクランベリー味だけでなく、クランベリー+すいか、りんご、ラズベリーなど色々なフレーバーが揃っています。

 

 

OceanSprayの商品

クランベリー商品を取り扱うメーカーといえば、「Ocean Spray」が有名です。ジュース、缶詰め、ドライフルーツからエナジードリンクまで、様々な商品が出ています。クランベリーといえば赤色が定番ですが、実はホワイトクランベリー(White Cranberry)という種類もあります。味はほとんど一緒です。

 

 

各スーパーのドライフルーツ

生のクランベリーは酸っぱいですが、ドライフルーツなどは甘く加工されているものが多いです。筆者もよくグラノーラを作るときに使っています。各スーパーのプライベートブランドなどで、お手頃な商品も出ています。

 

 

クランベリー商品

他にも、クッキーになったり、ミックスナッツに一緒に入っていたりと、様々な形で目にすることができます。お家でのお料理に缶詰めが使われることも多いです。

 

 

実際に食べてみた

スーパーで買ったクランベリー

アメリカでは、秋から冬にかけてお店に生のクランベリーが並びます。ターキー(七面鳥)に添えるクランベリーソースはもちろん、パイやサラダなど色々な料理に使われます。

 

 

クランベリーの断面

実際に買ってみた生のクランベリーの様子がこちら。赤い木の実ですが、中身は白いです。中には空洞があって軽く、水に浮かべて収穫するのも納得できます。生のまま食べてみると、正直飲み込めないほど、酸っぱくてえぐみがあります。レモンほどの強い酸味はありませんが、えぐみがあるので正直美味しくないです(笑)ジャムやソースなど、砂糖を加えて加工する理由が分かります。

 

 

ターキーとクランベリーソース

クランベリーソースは、クランベリーを砂糖と一緒に煮込むだけで簡単に作ることが出来ます。水分が多い実なので、加熱するとあっという間に柔らかくなります。煮込めばえぐみが消え、甘すぎない爽やかなソースが出来ます。油の乗った七面鳥を食べる時にかけると、さっぱりとして七面鳥を飽きずに食べることが出来ます。

 

 

クランベリーソースの缶詰

クランベリーソースは、生から作らなくても缶詰めなどの商品がそろっています。七面鳥以外にも、ミートボールに添えたり、パイやケーキなどのスイーツにも使うことが出来ます。

 

 

フルーツサラダの材料 フルーツサラダ

生のクランベリーを刻んで、フルーツサラダを作ってみました。(お友達に教えてもらったレシピです。)作り方は簡単で、クランベリーや果物、野菜、ナッツなどを刻んで、最後に濃いめのゼリー液で固めるだけ。生そのままではえぐみがあるクランベリーですが、甘いフルーツゼリーを合わせることで、甘味と酸味のバランスが整います。セロリなどクセのある野菜も食べやすくなるのでおすすめです。アメリカのゼリーについては下記リンクで詳しく紹介しています。

 

まとめ

クランベリーとは、秋から冬かけて旬を迎える、アメリカでは一般的に親しまれている赤いフルーツです。生クランベリーを手に入れることはもちろん、ジャムやジュースとして簡単にクランベリー味を試すことができるので、見つけたらぜひトライしてみて下さい。

 

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アメリカでクリスマスの時期に食べたい定番スイーツ&ドリンクまとめ

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アメリカではクリスマスシーズンになると、この時期定番のお菓子や飲み物がたくさん登場します。また多民族国家ということで、色々な地域由来のクリスマスの食べ物が簡単に手に入るのも特徴的です。そんな、アメリカでクリスマスの時期にぜひ食べておきたい、知っておきたいスイーツ&ドリンクを紹介します。

 

 

 

クリスマス定番のお菓子

クリスマスクッキーのイメージ

まずはクリスマス定番のお菓子やスイーツを紹介します。日本ではクリスマスと言えば、デコレーションケーキ一択のイメージですが、アメリカではこの時期には外せないお菓子がたくさんあり、そのバリエーションも豊富です。実際のお店の様子の写真なども含めて紹介します。

 

キャンディーケーン(Candy cane)

キャンディーケーンのイメージ

誰もが一度は見たことがある、白と赤のしましまの杖。クリスマス飾りのイメージもありますが、アメリカではクリスマス大定番のお菓子です。杖の形をした硬い飴で、定番はペパーミント味です。各メーカーから、色や模様が違うもの、異なるフレーバーのものも発売されます。ただ食べるだけでなく、クリスマスツリーに飾られたり、飲み物のマドラーとして使われたりもします。

 

 

お店のキャンディーケーン キャンディーケーン

実際のお店では、サイズも色も味も様々なキャンディーケーンが並びます。子ども達に配るプレゼントとしても大活躍します。

 

 

ジンジャーブレッドマン(Gingerbread man)

ジンジャーブレッドマンのイメージ

メリカのクリスマスシーズンではクッキーも大定番です。その中でも「ジンジャーブレッドマン(gingerbread man)」は、ジンジャーブレッドクッキーを用いた、茶色いお人形型のクッキーです。ショウガやクローブ、シナモンなどのスパイスが効いた甘いクッキーです。このジンジャーブレッドマンが主役の有名な童話「The Gingerbread Man」は、オーブンから逃げ出したジンジャーブレッドマンがたくさんの人を振り切るけれど、最後には狐に食べられてしまうというお話です。

 

 

スーパーのクッキー アイシングセット

そのままのジンジャーブレッドクッキーはもちろん、アイシングで自由に飾り付けが出来るセットもたくさんの種類が販売されています。



ジンジャーブレッドハウス(Gingerbread house)

ジンジャーブレッドハウス

「ジンジャーブレッドハウス(gingerbread house)」とは、その名の通りジンジャーブレッドクッキーを使って作る、お菓子のお家です。ジンジャーブレッドで作られた屋根や壁を、砂糖で出来たアイシングなどを使って組み立てます。さらにチョコやキャンディなどで飾り付けをします。このお菓子の家作りは子どもたちにとっても楽しいイベントです。

 

 

ジンジャーブレッドハウスのセット

スーパーには、様々な種類のジンジャーブレッドハウス作りセットが、たくさんお店に並びます。大きさも形も色々で、ミニオンズなどのキャラクターデザインのものもあります。

 

 

パネトーネ(Panettone)

パネトーネ

「パネトーネ(パネットーネ / Panettone)」は、ドライフルーツが入った甘いパンで、クリスマスの時期に食べられます。イタリアのミラノ発祥のパンですが、今ではヨーロッパだけでなく、アメリカや南米でも広く親しまれています。この時期スーパーにずらりと並ぶ、四角い箱に入ったシフォンケーキのように見えるのがパネトーネです。

 

 

パネトーネ お手頃なパネトーネ

お手頃価格のものから本格的なもの、ドライフルーツ無しのプレーンタイプなど、様々な種類のパネトーネがあります。

 

 

 

シュトーレン(Stollen)

シュトーレン

「シュトーレン(Stollen)」は、ドイツ発祥のドライフルーツを使ったケーキのような甘いパンです。アメリカでは、パネトーネほど浸透していませんが、アメリカ全土に広がるドイツ発祥のお手頃スーパー「ALDI」や「Lidl」で簡単に手に入れることができます。

 

 

Lidlのシュトーレン

シュトーレンは、クリスマスが近づく期間、毎日少しずつスライスして食べるという習慣がドイツにあります。Lidlというスーパーにはリンゴやヘーゼルナッツなど、味の異なるシュトーレンがそろっています。

 

 

ペパーミントバーク(Peppermint bark)

ペパーミントバーク

「ペパーミントバーク(Peppermint bark)」は、細かく砕いたペパーミントキャンディーが入ったチョコレート菓子です。甘いチョコと一緒に、ザクザクとしたペパーミントキャンディーの粒が感じられ、後味は爽やかです。

 

 

コストコのペパーミントバーク ギラデリのペパーミントバーク

各チョコレートメーカーや、コストコなどのスーパーの手作りコーナーまで、この時期になるとあらゆる場所に大容量のペパーミントバークが並びます。家庭でも簡単に作れるお菓子で、ホワイトチョコとミルクチョコを層にして、キャンディーケーンなどのミント味キャンディーを砕いて上にまぶすだけです。

 

 

ホリデーポップコーン缶(Holiday popcorn tin)

ポップコーンのイメージ

アメリカでは一年中みんなに愛されるポップコーンですが、特に大勢で集まるこのクリスマスなどのシーズン中には、「ホリデーポップコーン缶(Holiday popcorn tin)」と呼ばれる巨大なポップコーンが出現します。その缶のデザインも、キャラものからシックなクリスマス柄まで様々。その中には、塩、キャラメル、チーズ、などいくつかの味のポップコーンが入っているものが多く、飽きずに食べられてしまいます。

 

 

大量のポップコーン缶

棚の上に大量に積みあがっているのがポップコーン缶です。直径20cm、高さ30cmくらいの大きなバケツ缶で、サンタクロースや雪だるまなどクリスマスらしいデザインが豊富です。

 

 

クリスマス定番の飲み物

冬の飲み物のイメージ

アメリカではお菓子だけでなく、クリスマス定番の甘い飲み物もあります。子どもの頃から慣れ親しんでいる人も多い、ぽかぽか温まるこの時期特有の飲み物を紹介します。

 

エッグノッグ(Eggnog)

エッグノッグのイメージ

「エッグノッグ(Eggnog)」とは、牛乳や生クリーム、卵、砂糖、にシナモンなどのスパイスを加えた甘い飲み物です。イギリス発祥のようですが、アメリカでもクリスマス定番の飲み物です。冷たいままでもよし、温かくしてもよし、さらにラム酒などのアルコールを加えて芯から温まる飲み物にしてもよし。この時期のスーパーには必ずあります。更に詳しい情報やレシピについては、別の記事で紹介しています。

 

 

ホットチョコレート(Hot chocolate)

ホットチョコレートのイメージ

クリスマスだけでなく、寒い夜に暖炉のそばでゆっくり温まりながら飲むものと言えば「ホットチョコレート(hot chocolate)」です。本来チョコレートを温かいミルクで溶かした濃厚な飲み物ですが、お手軽なホットチョコレートミックスがたくさんあります。日本でいうココアも、アメリカではホットチョコレートと同義で扱われているように感じます。(厳密にはホットチョコレートとホットココアは違うようです。)温かくて甘いホットチョコレートに、小さなマシュマロをトッピングするのが定番です。

 

 

ホットチョコレートパウダー スタバのココア

ホットチョコレートでよく知られているのがSWISS MISS(写真左)です。他にもスターバックスなど各メーカーから、ココアやホットチョコレートが簡単に作れる商品が出ています。

 

 

 

アップルサイダー(Apple cider)

アップルサイダーのイメージ

「アップルサイダー(apple cider)」は、ハロウィン、サンクスギビング、クリスマス、年越しなど、秋から冬にかけて親しまれる定番のリンゴジュースです。通常のリンゴジュースのように透明ではなく、無濾過でにごった濃厚なリンゴジュースです。中にはシナモンなどのスパイスを加えたものもあります。サイダーと聞くと、日本人的には炭酸のイメージがありますが、アップルサイダーは炭酸飲料ではありません。冬にはこのアップルサイダーを温めた「ホットアップルサイダー」も定番です。

 

 

アップルサイダー

各メーカーから色々なアップルサイダーが出てきます。買ってきたアップルサイダーを家の鍋でゆっくり温めてホットアップルサイダーにします。そこでシナモンなどのスパイスを加えて更に味付けすることもあります。

 

 

スイーツのアドベントカレンダー

お茶のアドベントカレンダー

アドベントカレンダー(Advent calendar)とは、12月に入ってからクリスマスまでの期間に、日数を数えるためのカレンダーです。カレンダーの窓を毎日ひとつずつ開けて、小さな贈り物を楽しみながらカウントダウンします。食べ物やおもちゃなど、様々なアドベントカレンダーが販売されています。

 

 

コーヒーのアドベントカレンダー 食べ物のアドベントカレンダー

毎日1粒ずつチョコレートを楽しめるなど、お菓子のアドベントカレンダーの種類は特に豊富です。他にも、お茶やコーヒーなど、飲み物のアドベントカレンダーもたくさんあります。スイーツでは無いですが、スープやホットソースなどの食べ物、ワインやビールなどのお酒のアドベントカレンダーなど、様々なカレンダーがあります。

 

 

まだまだある期間限定商品

アメリカでクリスマスに定番のスイーツとドリンクを紹介してきましたが、それらを踏まえて、どのような期間限定商品が登場するのか、更にもう少しだけ追加で紹介します。

 

クリスマスのオレオ

オレオやリッツなど、日本でも知られている有名なお菓子も、この季節には限定フレーバーが出ます。このオレオは中のクリームが白ではなく赤で、ゆきだるま柄のビスケットです。

 

 

個人的なおすすめ

個人的なおすすめは、ファッジで覆われたリッツやオレオのシリーズ。普段のリッツやオレオがチョコをまとって、リッチな味わいになります。

 

 

スタバの限定フレーバー

各シーズンにお店で季節限定フレーバーが楽しめるスターバックスですが、スーパーで売っているコーヒー豆にも限定フレーバーが登場します。コーヒーにも、ジンジャーブレッド味とペパーミント味が出るのがアメリカらしい。

 

 

グリンチのチョコ エルフのケーキ

日本でクリスマスのキャラクターといえば、サンタクロースとトナカイのイメージですが、アメリカでは他にも有名キャラクターが居ます。緑色のグリンチ(Grinch)や、エルフ(Elf)などが特に有名で、様々なお菓子やクリスマスグッズのデザインとして、この時期限定で登場します。

 

 

エルフのシリアル

アメリカの朝食の定番であるシリアルにも、季節限定フレーバーが登場します。こちらはホットチョコレート味とシュガークッキー味。どちらもマシュマロ入り。パッケージのデザインは先ほども紹介したエルフ。このエルフは「The Elf on the Shelf」というクリスマスの絵本に出てくるキャラクターです。

 

 

クリスマスポップコーン ポップコーン

みんな大好きポップコーンは、巨大なバケツ缶に入ったものだけではありません。クリスマス仕様で、チョコレートや砂糖がトッピングされたもの、赤や緑に染まったポップコーンも登場します。写真左のポップコーンの中に入っている、赤白緑3色のお菓子は「キャンディーコーン(Candy Corn)」というアメリカ定番の三角形の飴です。特にハロウィンの時期の橙白黄3色のキャンディーが有名ですが、クリスマスカラーでも登場します。

 

 

まとめ

アメリカでクリスマスシーズンに盛り上がる、期間限定のスイーツとドリンクを紹介しました。もちろんこの他にも、ブッシュドノエルなどのケーキを食べたり、アップルパイ、パンプキンパイ、ピーカンナッツパイなどのパイを食べたりします。さらに、七面鳥の丸焼きや大きなハムなど、定番のご馳走は数知れず!ぜひこのホリデーシーズン限定のものを取り入れて、アメリカの冬を楽しんでみて下さい。

 

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エッグノッグ(Eggnog)とは?アメリカの冬定番ドリンク

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クリスマスの時期が近づくと、この季節限定の食べ物や飲み物がスーパーにたくさん並びます。アメリカでこの季節に出てくる甘い飲み物といえば「エッグノッグ(Eggnog)」。どんな飲み物なのか詳しく紹介します。

 

 

 

 

エッグノッグ(Eggnog)とは?

エッグノッグのイメージ

エッグノッグ(Eggnog)とは、甘い乳製品で、牛乳や生クリーム、砂糖、卵、さらにシナモンやナツメグなどのスパイスを加えて作られます。また、これにラム酒やブランデーなどのアルコールを加えて飲むこともあります。アメリカでは、冬の時期になると、どのスーパーにも大量に並べられる、クリスマスや冬定番のドリンクです

 

エッグノッグはイギリス生まれ

冬のイギリスのイメージ

エッグノッグの起源は諸説ありますが、中世の英国で飲まれていた「ポセット(Posset)」に由来するという説が有力です。13世紀には修道士が卵とイチジクを入れた温かいポセットを飲んでおり、風邪の治療薬としても使われていました。その後、英国貴族の間で人気の飲み物となり(牛乳や卵は高級品)、繁栄と健康を願う乾杯に使われました。そして1700年代にはエッグノッグがイギリスの植民地へと伝わっていき、アメリカ入植者の間でも、安いラム酒を混ぜたエッグノッグなどが親しまれ、冬の定番ドリンクとなっていきました。

 

実際に飲んでみた

スーパーに並ぶエッグノッグ

温かい飲み物として生まれたエッグノッグですが、冷たいエッグノッグを飲むのも一般的です。アメリカのスーパーでは冬の時期になると、牛乳などの冷蔵コーナーに、エッグノッグもずらりと並びます

 

 

エッグノッグ

エッグノッグを実際に飲んでみると、ゆるいカスタードクリームを飲んでいる感覚です。私は冷たいエッグノッグを飲みましたが、正直牛乳などで薄めないと飲み込めないと感じるほどに、激甘のドリンクでした。「エッグノッグは好き嫌いが分かれる飲み物」と言われるのも納得できます。また初めからアルコールとして「エッグノッグリキュール」として売られているものも試してみましたが、こちらも牛乳で割ってカクテルにして飲むのが良さそうです。カルーアミルクのような甘いカクテルが楽しめると思います。

 

 

エッグノッグ味のコーヒー

さらには「エッグノッグ味」のあらゆる商品が登場します。お菓子や飲み物など、エッグノッグ以外にも冬限定のフレーバーがたくさん登場するのがアメリカ流。

 

 

エッグノッグの作り方

たまごのイメージ

エッグノッグは家で手作りするのも簡単です。今回は簡単なホームメイドエッグノッグのレシピを、1つ参考に紹介します。

 

材料(1人分)

・牛乳 180ml

・砂糖 大さじ2

・卵 1個

・シナモンとナツメグ 少々

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作り方

1.卵と砂糖を、ハンドミキサーでふんわりするまで混ぜる

2.牛乳を沸騰直前まで温める

3.温めた牛乳を、1に少しずつ混ぜながら入れる

4.混ぜた3の液を、トロッとするまで弱火で温める

5.シナモンやナツメグなどをまぶして完成

 

これにラム酒などのアルコールを混ぜて楽しむこともできます。他にも生クリームを使ったり、卵白を分けてメレンゲにしてから混ぜたりなど、レシピはいくらでもあります。低温殺菌された卵以外で、生のメレンゲを口にするのはリスクが高いので(サルモネラ菌)、全卵加熱するレシピを紹介しました。レシピは他にもたくさんあるので、興味のある方はぜひ検索してみて下さい。

 

 

卵も牛乳も使わないエッグノッグ

ビーガン用エッグノッグ

ビーガン(Vegan)など、卵や乳製品を食べない人も楽しめるエッグノッグ商品やレシピも存在します。各メーカーから様々なブランドが出ています。この写真の「Holiday Nog」は、アーモンドミルクを、ナツメグなどのスパイスでエッグノッグ風味にしています。

 

 

まとめ

エッグノッグ(Eggnog)とは、アメリカでは冬定番の飲み物で、カスタードクリームのような甘い味です。温かくしても冷たくしてもよし、ラム酒などのアルコールを混ぜて、体の芯から温まるのもよし、という子どもも大人も楽しめる飲み物です。作るのも簡単ですので、ぜひ気になる方は試してみて下さい。

 

 

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タヒニ(tahini)とは?日本人も使いやすいゴマのペースト | アメリカの調味料活用

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「タヒニ(tahini)」という調味料を知っていますか?中東料理の定番調味料ですが、その実態は「練りごま」そっくり。ということで、今回は日本人にも使いやすいタヒニについて紹介します。

 

 

 

タヒニ(tahini)とは?

フムスのイメージ

「タヒニ(tahini)」とは、トルコなどの中東地域発祥の、ゴマをペースト状にした調味料です。タヒニ(tahini)という言葉は、アラビア語の「挽く」という言葉が語源です。タヒニはあらゆる料理に使われますが、有名なのはひよこ豆と合わせてペーストにした料理「フムス(Hummus)」です。

 

 

タヒニと練りごまの違い

胡麻のイメージ

ゴマのペーストと聞いて思い出すのは、日本で馴染みのある「練りごま」です。どちらもゴマをすりつぶしてペースト状にした調味料ですが、「練りごま」は一般的に炒りごまを使い、「タヒニ」は生のごまを使います。したがって、練りごまの方がより香ばく濃い色のペーストに、タヒニは生の風味が効いた白めのペーストになります。アメリカでは「練りごま」より「タヒニ」の方が簡単に手に入るので、練りごまの代わりとして活用できます。また中華系の「芝麻醤(チーマージャン)」は、炒りごまのペーストに更に食物油を足したものなので、こちらも練りごまの代用として使えます。

 

 

タヒニを実際に食べてみた

トレジョのタヒニ

ここからは実際の写真と共に、タヒニの味や活用法について紹介します。今回はアメリカのスーパー「Trader Joe's(トレーダージョーズ、通称トレジョ)」で見つけたタヒニを試してみました。

 

 

タヒニの成分表

こちらはオーガニックのタヒニ(tahini)で、材料は「挽いた皮つきオーガニックごま」と記載されています。この商品はギリシャ製でした。開封後は冷蔵庫に入れて保管が必要です。

 

 

開封直後の分離 混ぜた後のペースト

開けてみると、初めは油が分離している状態でした。ピーナッツバターもそうですが、ピュアな商品ほど分離している印象があります。混ぜると滑らかなペースト状になりました。しっかりとしたゴマの香りがあります。お味はまさに濃厚なゴマ。炒りごまではないので、香ばしさはありません。皮ごとすりつぶされているので、ごまの皮の苦みもしっかり感じられます。もちろん甘さなどは無く、シンプルにごまの味です。

 

 

pareveの表示

パッケージにある「Pareve(パレヴェ)」とは、ユダヤ教の食事法である「Kashrt(カシュート)」において、乳製品も肉類も含まない食品を示します。Kashrt(カシュート)では、豚や、貝など鱗の無い魚介類は食べてはいけない、乳製品と肉を同じ料理で使ってはいけない、肉と魚を同じ料理で使ってはいけない、などの細かいルールがあります。そういう意味でも、タヒニはとても便利な食材になりそうです。

 

 

胡麻ドレッシング ドレッシングをかけたサラダ

タヒニを使って胡麻ドレッシングを作ってみました。胡麻ドレッシングは「すりごま、砂糖、しょうゆ、酢、マヨネーズ」を混ぜて簡単に作ることができますが、そのすりごまをタヒニで代用しました。普段より濃厚な味わいのドレッシングができました。

 

 

ごまだれ素麺

タヒニを使った胡麻ダレを、そうめんにかけてみました。「砂糖、味噌、めんつゆ、タヒニ」で簡単に作ることができます。今回はさらに白ごまをプラス。ラー油を垂らしても美味しい一品です。このように、普段すりごまを使う場面で、タヒニを代用することが可能です。すりごまよりも、香ばしさ少なめ、ごまの風味強め(苦味も含む)、という点を押さえれば、応用の幅が広い調味料です。ピーナツバター感覚でトーストに塗るという知人も居ましたが、個人的にはタヒニ単品では全然美味しくなさそうです(笑)

 

 

まとめ

タヒニ(tahini)とは、ごまをペースト状にした調味料です。日本の練りごまやすりごまの代用品として活用できます。胡麻ドレッシングも練りごまも見つけにくいアメリカ。タヒニはフムスにしか使えない、なんていうことはないので、ぜひ活用してみて下さい。

 

 

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パースニップ(Parsnip)とは?白い人参に見える甘い根菜 | アメリカで野菜を美味しく【写真付き】

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パースニップ(Parsnip)という野菜を知っていますか?見た目は白い人参のような根菜です。日本では馴染みのないパースニップですが、アメリカのスーパーでは比較的簡単に手に入る食材です。そんなパースニップの特徴や食べ方について紹介します。

 

 

 

 

パースニップ(Parsnip)とは

パースニップのイメージ

パースニップ(Parsnip)とは、人参と同じセリ科の植物で、根の部分を食べます。その見た目も人参とそっくりですが、色が白いのが特徴です。ヨーロッパ原産の根菜で、秋から冬にかけて旬を迎えます。

 

 

買ったパースニップ

パースニップは、サツマイモやナッツのような甘みがあるのも特徴のひとつです。かつてヨーロッパでは甘味料として使われていたそうです。特に加熱調理後はその甘さが増します。旬のパースニップは特に甘く、クリスマスには欠かせない食材である地域もあるそうです。

 

 

パースニップを実際に食べてみた

 

パースニップの袋

こちらは、アメリカのスーパーで買ったパースニップ(Parsnip)のパッケージです。アメリカ産。冷気の出る野菜売り場の、人参の横にありました。

 

 

パースニップと人参

見た目は、まさに皮が白い人参です。とても細長いアメリカの人参と比較してみても、この通り白さが際立ちます。人参に似た香りがしますが、パースニップの方が香りが強いように感じます。

 

 

パースニップの断面

断面を見てみると、こちらも人参そっくりですが、切った感触は、人参より少しサツマイモに近い感覚で、実が緻密で少し硬いです。

 

 

パースニップと人参の細切り

パースニップは皮ごと食べられる野菜です。皮の周りに、特に香りと甘みが集中していて、そこへビタミンやミネラルも集中しています。皮ごと細く切ったパースニップのグリルを、人参のグリルと食べ比べしてみました。

 

 

グリルしたパースニップ ガーリックバターグリル

パースニップは加熱すると、たしかに甘みが増しました。焼いた後も香りは健在です。人参と比較して、甘味も独特の香りも強く、少しホクっとした食感です。ガーリックバター焼きも作ってみましたが、ガーリックに負けない香りがありました。個人的には、人参などセリ科のあの香りが苦手なので、皮はむいて調理した方が美味しく食べられそうです(栄養も減ってしまいますが)。またスープなどにも使えます。

 

 

グリルする前の野菜 グリル後の野菜

皮をむいたパースニップを、芽キャベツなど他の野菜と共にグリルにしました。味付けはバルサミコ酢、はちみつ、塩コショウだけ。皮をむいたパースニップは、独特の香りも(個人的には)丁度良くなり、他の野菜と比べて味や食感の違いがあるので、美味しく楽しく食べることが出来ました。ポットラックパーティーにも持っていけるメニューになりました。

 

 

まとめ

パースニップ(Parsnip)とは、白い人参のような見た目の根菜です。その甘みと香りが特徴的で、加熱すると甘みが増し、人参に比べてホクっとした食感が楽しめる野菜です。ぜひ機会のある人は、旬の秋から冬にかけて試してみて下さい。

 

 

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サボテン(Cactus)の食べ方とレシピ | アメリカで野菜を美味しく【写真付き】

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アメリカでは、意外にも手に入りやすいサボテン(Cactus)。実は日本人が好きになりそうな特徴がいっぱいの植物です。そんなサボテンの食べ方を、実際の写真と共に紹介します。

 

 

 

サボテンを食べる文化

サボテンのイメージ

サボテン(Cactus)といえば、言わずと知れたトゲの生えた多肉植物。日本では観葉植物として家に置いている人もいると思います。しかしサボテンは、観賞用や砂漠に自生しているものだけでなく、食用として栽培もされています。メキシコでは一般的な食材で、国旗にもサボテンが描かれるほど身近な植物です。メキシコ以外にも、ペルーやアルゼンチンなどの南米、モロッコや南アフリカなどのアフリカ大陸でも栽培されていて、南イタリアでもサボテンの実を食べる文化があるようです。また熱帯地域のフルーツとして知られるドラゴンフルーツ(pitaya)も、サボテンの一種です。

 

 

食用のウチワサボテン

ウチワサボテンのイメージ

食用としてよく知られているサボテンは、ウチワサボテン(prickly pear:プリックリーペア)と呼ばれる種類です。スペイン語の「Nopal(ノパール)」という呼び名も一般的です。このサボテンは生で食べることができ、サラダにしたり、ソテーしたりタコスに入れて食べられています。またジャムやジュースに加工して食べることもあります。

 

 

実際に調理してみた

スーパーのサボテン売り場

ここからは実際の写真と共に、食べ方やお味を紹介していきます。まずスーパーで売られている様子がこちら。おそらくメキシコに近いアメリカ南部側では、野菜の種類が多いスーパーで見つけることが出来ます。ご覧の通り、しっかりトゲの生えたサボテンです。直接触ると危ないので、横に置いてある金属製のトングでつかんで、袋に入れてから買い物カートへ。

 

 

サボテンのトゲ

こちらが、買ってきたサボテンの様子。このトゲは刺さると痛いので、気を付けて取り扱います。スーパーのレジでも、ビニール袋を何重にもしてお会計してくれました。

 

 

トゲを取り除いたサボテン

まずは、サボテンのトゲを取り除きます。ピーラーか包丁を斜めに当てて、トゲの生えている根本からそぎ落とします。この時、支える側の手でトゲを触らないように気を付けて下さい。厚手の軍手や布を使ってサボテンを支えても良いと思います。

 

 

サボテンのぬめり

サボテンは、平らな面だけでなく、外周にもトゲが生えているので取り除きます。サボテンの切り口からは、オクラのようなヌメリが出てきます。つまりサボテンは、日本人には馴染みのあるネバネバ食材のひとつです。生の状態だと、香りはインゲン豆のような感じです。この下処理後、生でも、焼いても、茹でても、食べることが出来ます

 

 

サボテンをソテーする様子

こちらは、フライパンでソテーにしている様子。シンプルにオリーブオイルと塩コショウで焼いていきます。丸ごとではなく、細かく切ってから炒めても良いです。

 

 

さぼてんのソテー

サボテンを焼いた後の様子がこちら。焼き目が付いて、張りのあったサボテンが柔らかくなります。お味は… 表面は、焼いたピーマンのような香ばしいかおりです。食感は焼いた肉厚のパプリカのような感じ。そして切り口には少しヌメリがあります。そして若干酸味がありますが、レモンほどではありません。クセになる酸味と食感です。

 

 

サボテンのサラダ

こちらは、茹でたサボテンをサラダにした様子です。小さく切ったサボテンを茹でると、オクラのようにヌメリが出ます。その水分を切ったサボテンと、トマト、パクチー、レタス(家にキュウリが無かったのでレタスで代替)、青ネギ(玉ねぎでも良い)、オリーブオイル、塩コショウ、ライム汁(もしくはレモン汁)で、和えただけのサラダ。サボテンのヌメリで、他の野菜にも味が絡みます。サボテンの酸味もよくマッチします。サボテンの食感は、なんと茎わかめを想像させます。葉物野菜だけのサラダより、格段に食感が楽しいです。細かく刻んで和風の味付けにすれば、サボテンがめかぶ代わりになるのでは...と、今後アレンジするのも楽しみです。

 

 

まとめ

サボテン(Cactus)は、メキシコなどで一般的な食材です。その特徴はヌメリ、若干の酸味、歯ごたえのよい食感。オクラ、モロヘイヤ、めかぶなど、ネバネバの植物に馴染みのある日本人にとっては、実は食べやすい食材かもしれません。機会のある方はぜひ試してみて下さい。

 

 

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イタリアンパセリ(Italian Parsley)の特徴と食べ方 | アメリカで野菜を美味しく【写真あり】

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イタリアンパセリ(Italian Parsley)とは、よく知られるカーリーパセリとは異なる品種のパセリです。アメリカでは、どのスーパーでも見かけるようなメジャーな食材。今回はそんなイタリアンパセリの特徴や食べ方について紹介します。

 

 

 

イタリアンパセリとは

イタリアンパセリの束

イタリアンパセリ(Italian Parsley)とは、地中海周辺原産のパセリの一種で、古くからヨーロッパで親しまれています。日本で馴染みのあるパセリ(カーリーパセリ)は縮れていますが、イタリアンパセリは平たい三つ葉で、パクチーに似た見た目です。実際、先日ついうっかりパクチーと間違えて買ってしまいました(香りの確認不足...)。

 

 

イタリアンパセリの葉っぱ

カーリーパセリは苦みが強く、揚げ物の横に添えてあるイメージですが、イタリアンパセリはカーリーパセリに比べて苦味が弱いです。そのままだと青い葉の香りですが、細かく刻むと柑橘系のような爽やかな香りが一気に広がります。食感も柔らかいので、そのままサラダとして食べることも出来ます。

 

 

イタリアンパセリの食べ方

イタリアンパセリを使ったサラダ

イタリアンパセリは、生でも加熱しても楽しむことが出来ます。最も簡単に食べる方法はサラダです。刻むと爽やかな香りが引き立ちます。普段のサラダに少し混ぜるだけで、いつもと違う雰囲気のサラダを楽しむことが出来ます。こちらは、刻んだイタリアンパセリを、レタス、トマト、ひよこ豆、キヌアと共に、オリーブオイル、レモン汁、塩コショウなどで和えただけの簡単サラダです。

 

 

イタリアンパセリを使ったオイル

刻んだイタリアンパセリを使ってハーブオイルを楽しむことも出来ます。こちらはバジルペーストと似たような感じで、イタリアンパセリペースト(もどき)を作ってみました。刻んだイタリアンバジル、ニンニク、オリーブオイル、刻んだローストくるみ(松の実が家に無かった)を混ぜただけ。フードプロセッサー(我が家には無い)があれば、簡単にペーストを作ることが出来ます。

 

 

イタリアンパセリを使ったパスタ

イタリアンパセリペーストもどきを使って、パスタを作ってみました。バジルのパスタ(ジェノベーゼ)に比べて、とても爽やかな香りが口に広がります。ただ香りほど味にクセは無いので、食べやすいパスタでした。

 

 

ハーブをすりつぶすイメージ

イタリアンパセリが大活躍するレシピは、世界中に存在します。例えば、イタリアンパセリ、レモンの皮、にんにくを混ぜたイタリア生まれの調味料「Gremolata」や、イタリアンパセリ、赤玉ねぎ、にんにく、トウガラシ、ワインビネガー、オリーブオイルを合わせたアルゼンチン生まれのソース「Chimichurri」など。どれも混ぜるだけの簡単レシピです。

 

 

色々なハーブのイメージ

また、イタリアンパセリや他の香草を束ねた「ブーケガルニ(bouquet garni)」として、肉や魚の煮込み料理の、臭み消し&風味付けに使うことも出来ます。

 

 

まとめ

アメリカではどこでも簡単に手に入る「イタリアンパセリ」は、カーリーパセリに比べて苦味が少なく、爽やかな香りが広がるパセリです。ぜひ普段の料理にちょい足しして楽しんでみて下さい。

 

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アルフレッドソースとは? アメリカ定番パスタ | 見た目カルボナーラだけど全然違うAlfredo Sauce

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スーパーのパスタソースの棚で見つけた、一見カルボナーラのような色のソースは「アルフレッドソース(Alfredo Sauce)」。アメリカではとても一般的なパスタソースの種類です。その特徴やカルボナーラとの違いについて紹介します。

 

 

 

 

アルフレッドソースとは?

ホワイトソースパスタのイメージ

アルフレッドソース(Alfredo Sauce)は、パスタのホワイトソースの1種。日本ではあまり聞きなじみがありませんが、アメリカではどのスーパーにも置いてある、超定番のパスタソースで、チーズたっぷりのとろりとしたソースです。

 

 

フェットチーネのイメージ

このパスタソースの始まりは1900年代初頭のイタリア。ローマのレストランで、フェットチーネにバターとチーズのソースをかけて出したのが、シェフのAlfredo Di Lelioさんでした。彼の名前にちなんで、このパスタはフェットチーネ・アルフレッド(Fettuccine Alfredo)と名付けられ、広がっていきました。

 

 

アルフレッドとカルボナーラの違い

カルボナーラのイメージ

初めてアルフレッドソースを食べた時、カルボナーラをイメージしていた筆者は、その味の違いに驚きました。正直のところ、「あれ、コクが全然無い、パンチも無い」と思ってしまいました。アルフレッドとカルボナーラの一番大きな違いは、卵が入っているかどうかです。アルフレッドは一般的に、バターとパルメザンチーズのソースですが、カルボナーラは卵とチーズとパンチェッタ(ベーコン)などが使われます。なので、アルフレッドの方がより白く、シンプルなソースに仕上がります。

 

 

実際に食べてみた

RAOSのアルフレッド

アルフレッドソースは簡単に手作りできますし、アメリカでは様々なメーカーからパスタソースが販売されています。今回は、アメリカのパスタソースでは定番ブランドの「RAO'S」のアルフレッドを試しました。

 

 

RAOSの成分表示

このRAO’Sのアルフレッドソースは、卵成分も含まれていて、見た目は黄色みがかっています。他のメーカーのアルフレッドソースは、もっと白い見た目で、サラサラしているものもあります。

 

 

RAOSの中身

開けてみた様子がこちら。黒コショウも少し見えます。全体的にとろみのある濃厚そうなソースです。

 

 

調理したパスタ

ブロッコリーなど、すこし具材を足して食べてみました。フェットチーネにからむホワイトソースは、とても濃厚です。ただしカルボナーラのような卵のコクや、ベーコンの旨味などは無いので、そのぶん淡泊な味です。でもバターは多いのでオイルみは強く感じます。個人的には、カルボナーラの方が好きです(笑)。ただしマック&チーズが愛されるアメリカでは、支持を得る味だなと感じました。

 

 

まとめ

アルフレッドソースは、アメリカで広く食べられているパスタのホワイトソースです。バターとパルメザンチーズというシンプルな味なので、家でも簡単に作れるのが魅力のひとつです。ぜひフェットチーネを食べる際には、参考にしてみて下さい。

 

 

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使い勝手抜群!レンズ豆(Lentil)の特徴 | アメリカで野菜を美味しく【写真付き】

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アメリカに来てから、料理によく使うようになったのが様々な豆たちです。その中でもレンズ豆(Lentil)は、どこにでも売っていて、簡単に料理に取り入れられる優れもの。今回はそんなレンズ豆の特徴について紹介します。

 

 

 

 

レンズ豆(Lentil)とは

3種類のレンズ豆

レンズ豆は、直径5mm前後の丸く平たいお豆。起源はメソポタミア地域にあるとされ、紀元前から食されている、世界で最初に栽培された豆です。日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパ、中東、インド、アメリカなど世界中でよく食べられている食材です。英語では「Lentil(レンティル)」、インドなどでは「Dal(ダル)」という名で知られています。日本語では「ヒラ豆」とも呼びます。

 

 

カメラのレンズのイメージ

レンズ豆の形はカメラなどのレンズの形にそっくりですが、それもそのはず、この光学レンズの名前の由来がレンズ豆(ラテン語でlens)です。古くから人々の身近にレンズ豆があったことが分かります。世界での生産量第1位はカナダ、第2位はインド。アメリカのスーパーではどこでも見つけられる一般的な食材です。

 

 

レンズ豆の種類

カラフルなレンズ豆

レンズ豆は種類がとても豊富です。茶色、赤、緑、黒、など様々な色があり、大きさの異なる種類も存在します。また皮つきのもの、皮がむかれたものと、売られている状態にも種類があります。レンズ豆は味のクセが少ないので、どの種類も取り入れやすいです。

 

 

茶色のレンズ豆

こちらは茶色のレンズ豆。皮つきの状態のものです。皮なしのものに比べて、火を通した時に粒感が残りやすいです。

 

 

赤色のレンズ豆

こちらは赤色のレンズ豆。皮なしの状態のものです。皮つきのものに比べて、火を通すとドロッと溶けやすく滑らかな食感になりやすいです。

 

 

 

使い勝手抜群!レンズ豆の魅力

レンズ豆のイメージ

レンズ豆は、栄養価が高いことでも知られています。例えば大豆やインゲン豆に比べて、鉄分が豊富で、脂質は少なめ。植物性たんぱく質を摂取しやすい食べ物です。そして味にクセが少なく、加熱するとほくほくした食感で、サラダやスープなど様々な料理に加えても違和感無しの食べやすさです。

 

 

レンズ豆を調理しているイメージ

レンズ豆が使い勝手抜群な1番の理由は、とにかく調理時間が短くて楽なこと。レンズ豆は粒が小さく、平たい形をしているので、事前に水に浸しておくことなく調理出来ます。またアクも少ないので下茹でも不要。さっと洗って他の野菜と共に調理するだけ。このように、乾燥豆の状態で保存しておいても、使いたい時にサッと使えるのが魅力です

 

 

walmartのレンズ豆

特にアメリカでは、どのスーパーにも置いてある一般的な食材です。こちらは大手スーパーWalmartのオリジナルブランドパッケージ。お手頃価格で手に入ります。初めて使う時には、小さなサイズから試してみるのも良いでしょう。

 

 

実際に食べてみた

 レンズ豆の様子

レンズ豆は、色々な料理にただ入れるだけで、簡単に食べることが出来ます。インドではカレーの材料としても定番です。この日はトマトスープの具として取り入れてみました。浸水も下茹でも無し。他の具材と同時に鍋に入れて煮込んだだけです。豆の缶詰めより重たくなく、保管するスペースもとらず、コスパも◎ 「何かもう一つ具材を足したいな~」という時に、ぜひ取り入れてみて下さい。もちろんスープ以外にも、カレーやサラダに入れたり、フムスにしたりと食べ方色々です。

 

 

おまけ:レンズ豆に見た目そっくり Split Green Peas

split green peasのパッケージ split green peasの様子

おまけに紹介したいのが、一見レンズ豆にそっくりな「Split Green Peas」。こちら日本語で説明すれば、割った乾燥グリンピースです。レンズ豆と同じくらいのサイズに分割されているグリンピースで、こちらもレンズ豆同様、下ごしらえ無しで調理できる優れもの。レンズ豆に比べて、つぶつぶした食感が楽しめます。缶詰や冷凍グリンピースに比べ、ある程度の量を長期保管できるので、気になる方はぜひお試しください。

 

 

まとめ

レンズ豆(Lentil)は、人類が古くから食べてきた、栄養価の高い豆で、下ごしらえ要らずの使い勝手抜群食材です。日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、アメリカでは簡単に手に入る食材なので、ぜひ活用してみて下さい。

 

 

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アメリカの飲む日焼け止め「Heliocare(ヘリオケア)」とは?

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日本より紫外線の多いアメリカでは、日焼け対策が必須です。実際に私もアメリカに来てから日焼け&シミの激増を体感しています。そこで今回は、塗る日焼け止めの他に活用している「飲む日焼け止め」について紹介します。

 

 

 

 

アメリカの紫外線が強い

太陽のイメージ

アメリカは日本に比べて紫外線が強いです。WHO(世界保健機関 World Health Organization)によると、紫外線(UV:Ultraviolet radiation)による皮膚ガンを発症するアメリカ人の割合は非常に高いです。アメリカでは90.5%なのに対して、日本は0.74%と、大きな差があります。これはひとえに、紫外線の強さの差だけではなく、日焼け予防に対する文化の違いも大きいかもしれません。詳しい結果はWHOのサイトをご覧ください。皮膚ガンの多さに伴い、アメリカでは「Don't Fry Day」という、日焼け予防を考えるキャンペーンも実施されています。その様子は下記の記事で紹介しています。

 

 

日本とアメリカの日焼け対策の違い

ビーチで寛ぐ人のイメージ

日本では、日差しの強い日には日焼け対策をして外出する人を多く見かけます。日傘、アームカバー、サングラス、サンバイザー、UVカットの長袖などなど、物理的に日差しを避ける対策をする人も多いと思います。しかしアメリカでは、サングラスは一般的ですが、日傘、アームカバー、サンバイザーなどを活用する人はほとんど見かけません。日を浴びて得られるビタミンDを重視していることや、日に焼けた肌は「健康的」で「バカンスを楽しんだ証」というステータスになる、という感覚を持っている人が多いようです。プールサイドやビーチで、水につかる訳では無く、読書などをしながらゆっくりと全身に太陽を浴びせる人の姿を、本当によく目にします。

 

 

日焼け対策を怠ってシミ激増の体験談

シミそばかすのイメージ

ここからは日焼け対策の体験談です。日本ではアームカバーや日傘を活用して、日焼け対策を入念に行っていました。しかしアメリカでは日傘をさす人も見かけず、そのうち現地の雰囲気に合わせて、物理的日焼け対策をする機会が減っていきました。アメリカでのパンデミック中は、家の中に居る時間が多く、外出しない日は日焼け止めを塗ることも忘れていました。(日本では家に居る日も塗っていたのに。)すると約1年で顔を中心に、目に見えるシミが激増しました。もともと日焼けに弱い肌質も関係あったかもしれません。そして唇の周りなど、日本では日焼けを気にしていなかった部位にまでシミが出来始めました。時すでに遅しですが、そこから家に居る間も日焼け止めを塗り、日焼け止め成分の入ったリップクリームも活用し始めました。物理的な日焼け対策グッズも活用しつつ、さらに使い始めたのが「飲む日焼け止め」でした。

 

 

飲む日焼け止め「Heliocare」とは

ヘリオケアのパッケージ

「Heliocare(ヘリオケア)」は、日焼けを予防し、美しい肌を保つのに役立つサプリメントとして知られています。日焼けがシミとなる原因の活性酸素を、抑える働きのある抗酸化物質が豊富に含まれたサプリメントです。つまり「Heliocare」を飲めば日焼けをしない、という訳ではないので、あくまで日焼け予防アイテムのひとつとして考えると良いでしょう。

 

 

どんな成分で出来ている?

ヘリオケアの成分表示

「Heliocare」に含まれているのは、中南米原産の「Polypodium leucotomos」というシダ植物から抽出した成分(PLE: Polypodium leucotomos Extract)です。Polypodium leucotomosは、日本語ではダイオウウラボシ(大王裏星)と呼ばれます。この植物は強い抗酸化作用を持つことで知られ、何世紀にも渡って皮膚関連の治療に使われてきました。

 

 

ヘリオケアの特徴記載

「Heliocare」に含まれるPolypodium leucotomosは、オーガニック栽培され、ビーガン対応、グルテンフリー、人工着色料不使用など、添加物等に気を遣った商品です。皮膚科の第一人者によって開発されたサプリメントで、25年以上使われており、アメリカ以外でもスペインやイタリアなど20か国で使用されています。「毎日飲むことで若く見える肌を維持するのに役立つ」と紹介されていますが、食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)の評価は受けていないようです。

 

 

 

抗酸化物質で日焼け防止

サングラスのイメージ

「Heliocare」が日焼け予防サプリメントとして知られるのは、その強力な抗酸化物質(antioxidant)のため。日焼けとは、太陽からの紫外線によって皮膚にやけどが起こっている状態です。皮膚に紫外線が当たると、メラノサイトという細胞から、皮膚を保護するためにメラニン色素が作られます。このメラニン色素が、紫外線の侵入を防ぐため表皮に運ばれると、皮膚の色が黒くなり、日焼けとなります。

 

 

シダ植物のイメージ

紫外線が体内に侵入すると、活性酸素(free radicals)も発生します。この活性酸素は、通常の酸素よりも反応性が高く、肌細胞がそのダメージを受けることで、シミやそばかすの原因となります。この活性酸素を抑える働きをするのが抗酸化物質です。「Heliocare」の主成分PLEは、もともと水生植物だったシダ植物が、陸上で生き延びるために生み出した強力な抗酸化物質を抽出したものです。

 

 

購入場所

walgreensのアプリのイメージ

「Heliocare」は様々なパッケージがありますが、ドラッグストアやスーパーで簡単に購入することが出来ます。また一部皮膚科の診療所でも取り扱いがあります。このパッケージの正規取り扱い店はドラッグストアの「Walgreens」です。Amazonなどオンラインでも購入できます。また公式サイトでは、30日以内であれば100%全額返金保証(送料は除く)があるので、少し試してみたい人は活用してみると良いかもしれません。

 

 

実際に使ってみた

サプリの粒の大きさ

こちらが実際のサプリメントの様子。アメリカあるあるですが、粒は全長約2cmと大き目。透明なタブレットにベージュ色のパウダーが入っています。飲み方は1日1錠朝に飲むだけ。1日中外出する際には、さらに1~2錠服用します。

 

 

サプリメントの様子

実際にどれほど日焼け予防の効果があるのか。個人的には、飲んだ日の方が後々のダメージは少ない気がするけど、正直そこまで分からない、というのがリアルな感想です。外出する時は顔や腕に日焼け止めを塗りますし、帽子など出来る範囲で物理的日よけ対策もしているので、その内サプリメントの効果がいかほどかは謎です。ただし、個人的には飲んで具合が悪くなるなど、特に副作用は無く、負担なく続けることが出来ています。抗酸化成分を含む食べ物は色々あるので(ブロッコリー、かぼちゃ、トマトなど)、サプリメント以外にも取り入れていこうと思います。

 

 

まとめ

飲む日焼け止めとして知られる「Heliocare」は、日焼け予防が期待できる植物由来のサプリメントです。塗る日焼け止めだけでは不安な方、綺麗な肌を保ちたい方、抗酸化作用のある食べ物を毎日摂取するのが大変な方などは、活用してみると良いかもしれません。このページに記載の内容は公式サイトを元にしています。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。

 

 

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